鬼札【鬼滅の刃】 弐

捌拾壱 ページ39

特殊な理由で入ってくる鬼殺隊士はあまりいない。


ほとんどが血縁が鬼に殺されて敵を討つためになるか、金銭目的で入っていることが多い。


時たまに世間で受け入れない者を受け入れる。


今の柱の者はほとんどが鬼を憎む者だろう。


妾や蜜璃のように鬼を憎んでいない方が少数派。


故に血気盛んなメンバーである。


・・・妾も鬼舞辻が目の前にいたら血気盛んになるが。


貴「良き夜じゃのう・・・、玉壺に半天狗。」


玉壺「これはこれは・・・あの方への良いお土産になれる奴ではありませんか！」


貴「そうじゃのう・・・。お館殿への良き土産になるのぉ。」


玉壺「まずはあなたの仲間から逝かせましょうか？」


貴「！？」


気づくと半天狗がいない。


貴「・・・貴様らで即死できぬ者たちしかいない。」


玉壺「それで何人生きたと思っているのですか？」


貴「！？」


玉壺「どの柱も良い芸術品になれましたよ。見ますか？」


貴「・・れ。」


玉壺「おや？返事が小さくて聞こえませんでしたが。」


貴「・・・。」


【雷の呼吸 弐ノ型 稲玉】


玉壺「ヒョヒョヒョ。こんな弱い攻撃は効きませんぞ、Aさん？」


貴「準備運動というところだ。」


白く輝く刀身を抜き、上段に構える。


玉壺「私めも技を仕掛けますか。」


【千本針 魚殺】


貴「！？」

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