鬼札【鬼滅の刃】

玖 ページ11

貴「・・・そう警戒するでない。妾は刀はもう抜かぬ。


＿＿＿少年よ、お主は妹を人に戻したいのかえ？」


？「はい！」


貴「それが過酷でお主が死んでもなお見つからぬものでも・・・かえ？」


？「禰豆子は俺のたった一人残った家族だ！禰豆子のためならなんだってする！


＿＿＿だから！」


貴「よいよい。妾と冨岡君でな＿＿＿先ほどの子＿＿＿でお主に妹を戻す道を教えよう。


先程、妾も言ったが現段階では鬼を人に戻す術はない。


鬼と接触しやすいように、鬼を斬る術を教えなければいけない。


そなたの妹のように理性を保ったままの鬼は少ない。


＿＿＿＿一瞬でそなたは三途の川行きになってもおかしくないからのう。


狭霧山の麓に住んでいる鱗滝左近次という老人を訪ね給え。


冨岡義勇に言われて来たとでも言えば、彼は引き受ける可能性はあるからのう。


妾も元々非番じゃから、そなたを途中まで道案内をする。


＿＿＿＿よいな？」



？「はい！＿＿＿＿あの、最後に俺の家に行ってもいいですか？」


貴「一応弔っておいたが良いぞ。」


？「もう、戻ってこないかもしれませんから・・・。」


少年の家に行き、手を合わせたあと山を下りて狭霧山へと向かった。

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