上弦の弐は僕の兄ですが何か？【鬼滅の刃】

拾玖話 ページ21

少し、過去の話をしようか・・・。


あの日は満月の夜だった・・・。

〜〜〜〜〜〜〜

貴「今夜嫌な予感がするな・・・。」


満月の夜・・・僕にとっては不吉な予兆となっていた。


確か今夜カナエ殿が“万世極楽教”の教祖を調査するとか言っていた。


僕は鬼の頃の記憶はモヤモヤしているしているが、


人間の頃の記憶ははっきりしている。


鬼の記憶は曖昧といっても、人を喰らった記憶と十二鬼月の情報は健在だ。


不思議だろう？


だから、最初“万世極楽教”の名前を聞いた時おかしいと思った。


だって僕達(・)の跡継ぎはいないはずだからね。


もしかしたらと思い、カナエ殿の後を付いていった。


？「やぁ、お嬢さん。今日は良い夜だねぇ。」


カナエ「ええ、そうね。・・・万世極楽教の教祖さん。」


ん？誰だろう・・・あの鬼。


なんで僕の顔にそっくりなんだろう？


確か“上弦の弐”は僕の顔にそっくりだっけ。


鬼としての彼はよく覚えていないが、人間の頃の彼__僕の兄だったはず。


一瞬、頭の中にビジョンが流れる。


・・・カナエ殿が“上弦の弐”の血鬼術により瀕死の状態になっていた。


貴「(・・・助けないと！！)」


そう思うが同時に体は動いた。

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