♯49〜夏らしいこと(紫side)〜 ページ3
タツキは翌日にはすっかり元気になって、練習にも参加できるようになった。それなのにAはというと……。
「今日は休みです」
僕のせい？って不安になったタツキを「違いますから、大丈夫です。」と安心させると、朴を見た。
「夏らしいこと、しようか」
そう言って、少し楽しそうに微笑んだ。
―――――
Aとパクとタツキを連れて少し離れたところに買い物に来た。パクとタツキは楽しそうにはしゃいでいて、それをAが注意した。それも一度だけで、あとはカゴを持ってキャッキャと肉や野菜をじゃんじゃん入れていく二人を見守っていた。
「でも、なんで突然バーベキューなんて言い出したんだ？」
「夏休みというのに、皆海にすら入らずに練習ばっかりだったじゃないですか。……申し訳なかったってのが本音です。」
自嘲的な表情で言ったAがどこか儚くて、話を無理矢理に変えようと話題を探した。自分のこの想いが表に出ないようにこらえる方が、どちらかというと大変だ。
「ビール、買ってもいいですよ」
少し先を歩くAが立ち止まったのにつられて止まったところは、以外にも酒のコーナーだった。
…分かっててこっちに来たな、コイツ。
「残念ながら、生徒の前ではお酒は飲みませーん」
「変な嘘はやめろください。……手が酒に伸びてますよ。」
「……テヘッ☆」
気持ち悪いです。と言いつつも500mlの少し高めのビールを数本と、焼酎をカゴに入れてスタスタとつまみのコーナーへ向かうAの手際の良さに驚きながらも、その手からカゴを奪う。
つまみは何にしようかな〜。
後ろから
「……先生も、今日くらい先生じゃなくなったっていいだろ」
と言ったAの声が聞こえた。
悪いな、A。『先生』でいないと、俺は………。
その時、パクとタツキがいっぱいの肉を持って大声で俺を呼んだ。
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NIL(プロフ) - 干し椎茸*さん» 初めまして！読んで下さり、ありがとうございます！青い鳥大歓迎です！これからもよろしくお願いします！！ (2017年12月25日 8時) (
レス) id: 3e4ae99fc9 (このIDを非表示/違反報告)
干し椎茸*(プロフ) - 初めまして！干し椎茸*と申します！いつも小説楽しく読ませていただいています！是非よろしければ青い鳥さん繋がりたいです！これからも頑張ってください！ (2017年12月24日 23時) (レス) id: a817280258 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：NIL | 作成日時：2017年12月24日 5時
