ラプラスの天使【d!】 (ページ15)

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第15話＊ページ15

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「ほなな、強く生きろよ」

俺から遠ざかっていくダンゴムシ達を見送って立ち上がる。…ん？なんだお前俺の事好きになったんか？

「しゃあないなぁ」

俺の足に登ろうとしている一匹のダンゴムシを、そっと手に乗せ、そばの木の根の付近に降ろす。これで完全にお別れや。

「…に…とんねん！」

ん？今のはトントンの怒り声。誰が怒られてるんや？

声の方へ足を進めると、グル氏とトン氏が何やら真剣な顔で話していた。

「別にええやろ、昨夜やって迎え入れるっていう話やったやん」

「せやけど…！」

なんか、あいつらも色々大変そやな。そっとしとこ

「あ、ゾム」

「え、はい」

回れ右して帰ろうと思っていたがグルッぺンに見つかってしまった。

「なんの話やったん？」

「いや、この方がさっき俺らの組織について暴露しようとしとったから今はちゃうやろっていう話をしとってん」

「ほえー」

「暴露って…Aも知りたがっとったし」

俺は別にええと思うけどトントンがだめって言うならどっちでもええわ。

「で、俺を連行した食糧問題は嘘なんですか」

「あぁせや、それはガチ。昨日の夜あっこの川で冷やしとった果物とか野菜とか全部猿とかたぬきに食われとってん」

うわぁぁ～まじかぁ～

「やはりか」

「まぁしゃーないな」

グルッペンは少し考えた後、

「よし、じゃあコネシマとシャオロン連れて森で果物とか山菜取ってこい、ゾム頼んだ」

「俺かよ」

隊長に言われたらしゃーないなぁ…

了解して水遊びをしていたシッマとシャオロンの服を引っ張り森へ入っていく。

でも、この近くはもう取り尽くしたからなぁ…
これ以上取ったらここらの生態系崩壊するし…

もうちょい奥行くかぁ…

服を引っ張られ、首が苦しいはずなのにまだアホ2人はじゃれていた。ほんま此奴ら呑気やな

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