コッペパンの世界観－Pert1－

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それは、突然の出来事だった。

俺、コッペパン。今日から新しくこのスーパー「とり●ん」のパンコーナーに
置かれる！､､､､はずだった。だがしかし今俺がいるのはワゴンの中。

はぁもうすぐなのに､､､

半年前

「味しないくせに」

この言葉を何度聞いただろうか。周りから集まる冷たい視線。

ことの発展は、
コッペパンとして生まれた俺は何も取り柄が無い。

塩パン、あんぱんのようなみんなから愛される味もなければ、
ソーセージパン、チョココロネのようなくっきりとした形を持っているわけでも無い。

でも、、、

それでも俺は運ばれていく最中ダンボールの中で仲間に聞いた、

「どんなパンにも取り柄があるはずなんだ」

その声は少し震えていたが俺は少しでもこの言葉のおかげで勇気が出た。

少し誇らしげにパンコーナーに移動した(された)俺。

周りからざわめきが聞える。どうしたんだ？

状況が理解できない俺はメープルメロンパンに話しかけた。すると､､､

「話し掛けんなよ。コッペパンの分際で」

この言葉は俺に状況を理解させるのと、あるはずのない心を傷つけさせる
には十分すぎる材料だった。
　つづく執筆状態：連載中