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幻太郎side ページ38

「あっ、あの!夢野先生って、お付き合いとかされてたんですか?」







幻「いえ、してません」






Aと同僚の編集部の女性の質問を適当に答える。






「タイプの女性とかいるんですか?」





幻「さあ、どうでしょう」







先ほどから、ずっとこの調子で恋愛事情を聞いてくる。






嘘を吐くのも面倒になり、適当に答えていたがこれでは筆も進まない。







「…あ!じゃあ、Aと私どっちがタイプですか?」






幻「え?」






「私、結構いけてると思いません?顔も悪くないと思うし、スタイルには気を付けてるし!
Aよりも勝ってるところいっぱいありますよね?それにあの子あんまり性格良くないし可愛くないし」





彼女のその言葉に、俺はふっと笑った。






幻「馬鹿な質問をしますね。決まってるじゃないですか」






「やっぱり!夢野先生と私って気があっ…」






幻「貴方みたいな、人を貶して自分をアピールすることしか出来なくて、仕事に色恋沙汰を持ち込んで小生の隣で喚くような方より、


よっぽど、Aの方が良いですよ」







小生のその言葉に彼女が呆然とする。





幻「あと、これ以上話しかけないでください。
仕事の邪魔です」






小生がそう言い終わると、彼女は突然「はあ!?」と机を叩いた。







「な、何なの!あんた、ちょっと有名だからって調子乗ってんの!?せっかく、ちょっと顔がいいから遊んでやろうと思ったのに!ふざけないでよ!」





幻「話しかけるなと言ったでしょう。貴方に遊んで貰いたいなんてぇ、妾、一言も言ってないじゃろぉ?喚くだけなら帰って置くんなんし」





小生に、掴み掛かろうとする彼女を笑顔で煽る。






「気持ちわる!あー、そうですか!あんたみたいな変なのと一緒に居たら、気分悪くなりそうだから帰るわ!」






幻「ええ。早く帰ってください。部屋が汚れそうです」







最後まで、喚きながら帰っていった彼女にハアとため息を吐く。






可哀想な女だ。






なんて、心の中で哀れみながらふとAの事を考える。







彼女に会いたい。








正直で真っ直ぐで、裏表がなくて









太陽みたいにキラキラ笑うAに会いたい。

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山菜かるは - コメントありがとうございます!ひふみんですねww (2018年8月30日 15時) (レス) id: 68eb26fbea (このIDを非表示/違反報告)
華の幽霊《sgsyu》(プロフ) - 初コメ失礼致します。お気に入り登録数が123人で笑ってしまいました。コメント失礼しました (2018年8月29日 16時) (レス) id: db4eb032b8 (このIDを非表示/違反報告)
山菜かるは - 全然大丈夫ですよ!嬉しいコメントありがとうございます! (2018年8月23日 19時) (レス) id: 68eb26fbea (このIDを非表示/違反報告)
山菜かるは - みーぬっ!さん、ありがとうございます!とても嬉しいです!夢野先生尊いですよね…!更新頑張りますね! (2018年8月23日 19時) (レス) id: 68eb26fbea (このIDを非表示/違反報告)
みーぬっ!@コミュ低浮上気味(プロフ) - あ、会話に割り込んじゃったかな……すみませんm(*_ _)m (2018年8月22日 21時) (レス) id: fca7ce55ed (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:山菜かるは | 作成日時:2018年6月16日 15時

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