彼女は青空と僕が嫌いだった【ヒプマイ】

幻太郎side ページ24

幻「…乱数どういうつもりですか？」






キョトンとした顔で飴を舐める乱数に、はぁとため息を吐く。







Aが、帰った今。







神宮寺寂雷に聞いてほしい事があるので、誰か聞いてきてくれる人を探してほしいといった彼に問いかける。







乱「幻太郎の言いたいこと分かるよ！言いたいことは２つあるよね？」







幻「分かってるなら、初めからそう言ってください」








乱数がごめんねっと、舌を出す。







乱「１つ目は、寂雷に聞きたい事は何なのかって事だよね？




別に、変な事じゃないよ？ただ、ふいに思っただけ。







何で、僕達出会ったんだろうね？って」








乱数の声のトーンが低くなる。







乱「でも、そんな事自分から聞きにいくのは気が引けるでしょっ？それだけ！」






また、いつもの調子に戻りそう告げる乱数。








本当にこの男は、俺以上に何を考えているのか分からない。






そうですか、と言うと乱数がまた口を開いた。








乱「あ！あと、２つ目！僕が彼女…Aちゃんの事を…」








幻「乱数」








幻「それは、言わなくても大丈夫ですよ。俺が自分で調べるので」








そう言うと、乱数が一瞬驚いた様な表情をした。







だが、すぐまた元に戻り




乱「わぁ〜！幻太郎怖いっ」









と笑った。






乱「あ！ねぇねぇ！僕も聞きたい事があったんだけど」






乱数が俺をじっと見つめる。






乱「幻太郎、Aちゃんと話す時だけ敬語じゃないよね！」





幻「っ！！」




そういった乱数に、「関係無いです」と顔を背けた。

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