第14話 ページ15
次の日、私達は入念に準備をし、旅に出た。
魔王を討伐するために必要な準備は2つある。
1つはジェイルとフーザの強化。
私でいう�犁Г雖瓩砲△燭詬�者の力が2人にもあるらしいのだ。まずは古文書の情報を元にそれを探しに行く。
もう1つは魔王城への行き方。
魔王城の周りには透明な結界が張られており、直接行くことができない。
村の兵士たちによると、魔王城への入口は毎回変わっており、今年も例外ではないらしい。
それを手がかりなしで探さなければいけないとなると、かなり大変そうだ。
「おっし、気合い入れて行くか！ まずは俺の強化からな！」
「はいはい、わかったよ。それで、古文書にはなんて書いてあるんだ？」
ジェイルは本を広げ、顔を近づけた。
「えーと、ここから東にあるジパングという都市にある…？」
「ジパングか、それなら僕も聞いたことあるよ。サクラという綺麗な木があるらしい。」
サクラ…聞いたことない名前だ。少し楽しみになってきた。
私は笑顔になりながら言う。
「それじゃ、そのジパングに向けて出発だね！」
「ああ、まずはジパング行きの船に乗ろう」
私達は船着き場に向かって歩き出した。
「えっ！？ ジパングが危険ってどういうことですか！？」
私は目を見開きながら言った。
船乗りはため息をつく。
「最近、ジパングの街を守るロボットが現れたらしいんだ。そいつが敵も味方も見境なく攻撃するらしくてね。ジパングに行く商人は皆困り果てているんだよ」
「じゃあ私達が倒します。ね、2人とも」
ジェイルとフーザをチラリと見ながら言うと、2人はもちろんと頷く。
それを聞いた船乗りの目が丸く開かれた。
「はぁ！？ 倒すなんてそんなの…いや、まさか君たち…勇者の？」
「はい！ 私達、今年の勇者に選ばれた者です」
「そりゃあ失礼いたしました！ ささ、船にお乗り下さい。すぐに出発します」
私達は船乗りに頭を下げると、船に乗り込んだ。
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猩々(プロフ) - パトさん» そのようにおっしゃっていただけて嬉しいです。この作品を読んでくださりありがとうございました。 (2021年3月19日 19時) (
レス) id: f5012a712b (このIDを非表示/違反報告)
パト(プロフ) - 素敵な作品をありがとうございました。終盤の段々狂っていく感じが凄くゾクゾクしました。読み終わってから設定キーワードを見て「こんなところにもメッセージが……」と感動しました。長文、駄文失礼しました。 (2021年3月17日 22時) (レス) id: 8ed95612e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：猩々 | 作成日時：2020年11月6日 14時
