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32.不人気とプレイボーイ ページ32

私は逃げ、木にもたれかかり、泣いた。


苦しかったんです。心が…


今にも消えてしまいそうで…


怖かったんです。


『ッ…孤独…』


…私はまた一人になっていくんでしょうか


「…A?」


『ッ…シャオロンさん?』


シャオロンさんだった。


なんでここにいるんでしょうか?


それはどうだっていい。


シャ「…ないとったんか?」


『え?』


フードは被っているのに、


なぜわかるんですか?


『な、泣いていませんよ!シャオロンさんのきのせ』


シャ「…俺、そんな頼りない?」


『…っ』


違う。違うんですよ、


私が悪いんです。全部、私が悪いから、


シャ「…いややったら叩いてくれ、」


と、優しい手で私を包むように抱きしめた。


…あた…たかい…


『ッ…シャオロンさん…私…』


シャ「…おん…」


シャオロンさんは黙ってずっと聞いてくれました。


シャ「…そんなことが、あったんやな…」


『ッ…はい…、』


シャ「…A!」









“大丈夫や!俺がついとるからな!”









『…ありがとうございますッ…』


……貴方は、いつまでも太陽のように暖かい。


「あっ、シャオちゃん〜、ってAちゃん!?」


『、ウツさん…』


シャ「お、大先生やん、」


ウツ「急にどっかいくけんびっくりしたわ…


…で、Aちゃんはどうしたんや?」


『?』
 

なぜ、なぜ貴方もわかるんですか?


ウツ「話してみ?大丈夫、全部受け止めるけん、」


『ッ…ぁ、』


シャ「待て、A。俺から話してもエエか?」


私は頷いた。


そして話した。悪女さんの事を。


ウツさんは涙で顔がぐしゃぐしゃだった。


ウツ「ごめん、気付いて…あげられんで…」


『…』


シャ「これからは俺達に相談しろよ?」


ウツ「…A、ちゃん、」









“こんな僕でも、相談のるけんな、”









『ッ…こんな、じゃありませんよ、』


私はウツさんの手を掴んだ。


『貴方だから、相談するんです。』


 









シャオロンさんと、ウツさんが


いてくれてよかった。









私の“傷”は、少しだけ癒されていく。

33.番外編・シャオロン誕生日記念→←31.ゲーマーと盗み癖のある彼



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腐ってますけど何か - イルマ君とかリード君とか見方にしてほしいです。 (1月8日 22時) (レス) @page21 id: 4c8c48f850 (このIDを非表示/違反報告)
レベ - せめてアガレスくんとか、ジャズくん味方になってくれないかな!あ。最終兵器おもいついた。アメリちゃんじゃぁぁ! (2022年11月21日 16時) (レス) @page25 id: ea3111d08d (このIDを非表示/違反報告)
ユキ - リード君見方になって欲しい、、、 (2022年10月24日 22時) (レス) @page5 id: 785e1889ff (このIDを非表示/違反報告)
^ナキア^ - ジャズ君が見方になったら良いなと思います! (2022年7月11日 18時) (レス) @page21 id: 9b4827c27c (このIDを非表示/違反報告)
あくら、 - 九州の方弁が混ざってるっぽいですが気のせいですか…?作品とっても面白いです!←初コメこんなんでごめんなさい (2022年5月24日 22時) (レス) @page7 id: f62a5d0896 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:零々 x他1人 | 作成日時:2021年8月24日 20時

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