才虎芽斗吏を娶り隊！

才虎芽斗吏を娶り隊！ ページ5

「私…才虎君を娶りたい！」



そう変態貧乏が言ってきたとき流石に末期かと疑った。

正直、変態貧乏が変なことをいってくるのには慣れたが、娶りたいとはどういうことだ？


「いや、上手いでしょ！？芽斗吏と娶りたいって。読み方同じだし。」

「俺の名前を駄洒落に使うな。」


そんなことをされるとさすがに引く。少し後ずさりするふりをすると慌てて引き止めてくる。

そして、どこから出したのか知らないが、手にはっぴを持っていた。


「という事で、才虎芽斗吏を娶り隊！を結成しました。」

はっぴには才虎芽斗吏を娶り隊！と書かれてあった。


…いや、こいつ大丈夫か？
色々と突っ込みどころがあり過ぎだ。

まず、様をつけろ。様を。
そしてなぜ結成したんだ？
最後にこのはっぴ…すごくダサいぞ。

「という事で、この隊は才虎君を娶るまで結成されることになりました！今のところは隊員は二人です。隊員募集中です。」

「いや、一人誰だ。」


「田舎のおばあちゃん。この事言ったらすごく喜んでくれて。ついでになってくれた。」

「才虎財閥の財力で潰すぞ。」


全く…これだから変態貧乏は嫌いだ。

何を言っても聞く耳を持たない。しかも俺様が大好きだなんて頭がおかしいんじゃないのか？

「そうだ！才虎君も入ろうよ！」

キラキラした目で見てくる変態貧乏。


俺は即座に断る。


「え！？何で！？」


「いや、当たり前だろう！？自分を娶る隊に入るなんてどんなナルシストだ！」


「確かに。」


斉木side

教室がやけに騒がしい。まあ、原因は分かっているんだがな。


扉を開けるといつもの二人が騒いでいた。何やら口論をしているようだが…全く。僕の席の後ろで騒がないでほしいものだ。


そうじゃなくてもいつもこの教室はうるさいのだから。


ん…？また才虎の好感度が上がっているじゃないか。まぁ、(人1)は相変わらず100のままか。



…素直じゃない奴だな。



白河 (人1) 才虎への好感度…100
才虎 芽斗吏 (人1)への好感度…48

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