才虎君はつかれたようです。 後編 ページ29
鳥束「うっわ。完全にそれじゃないっスか。」
火事があったマンションの解体…。
その行為は幽霊にとっては喧嘩を売るようなものだろう。
鳥束「うーん…。それはまずいっスね…。完全に悪霊の怒りを買ってるっス。ここはやっぱり斉木さんに…。」
『え?斉木君?…やっぱり、斉木君って何か隠してる感じしてたけどもしかしてそういう類いの人なの?』
斉木「違う。…なに話してるんだ。」
いつの間にか鳥束の背後に斉木君がいた。
鳥束「うわあ!さ…斉木さんっ!何にも話してないっスよ!斉木さんが超能…いっだ!」
斉木君が突然鳥束に卍固めを決めた。
…おお、凄い。
『斉木君はプロレスの選手だったのか!』
斉木「違うけどな…。僕はいたって普通の人間だ。」
鳥束「痛い痛い!ギブギブっ!」
その言葉でようやく鳥束は解放された。
ぜえぜえと息を切らして、廊下に膝をつく。
鳥束「うう…ひどい。」
斉木「さてと…才虎が悪霊に取り憑かれたとか言ってたな。それは本当なのか?」
『それは本当だよ。』
斉木「…おい、鳥束。お前の出番だ、行け。」
鳥束「無理ですって!俺は幽霊と話すことしか出来ないって何度も言ったじゃないですか!…それに、悪霊怖いですし。」
いや、幽霊の専門が怖がってたら駄目だろう。
鳥束「解決策がないっスね…。」
そんな事をしていると次の授業のチャイムが鳴った。
鳥束「あ。…また、次会いましょう!」
斉木「…仕方ない。今は教室に戻るか。」
教室に戻って席につくと直ぐに異変に気がついた。
『…才虎君!?それどうしたの!?』
私が驚いた理由…それは才虎君の至る所に火傷のような痕がついていたからだ。
首の辺り、手の甲、顔にまでその痕があった。
芽斗吏「…なに、言って、…。」
次の瞬間、才虎君が倒れた。
教室はとたんに騒がしくなった。
『才虎君!?才虎君!?』
体を揺らして呼び掛けてみるが返事はない。
ただ息を荒くして、苦しそうにしているばかり。
『…!』
すると首にあった火傷の痕がだんだん広がっていくのが見えた。
その痕はまた広がって才虎君を侵食していく。
『…誰か…誰か救急車を!』
その数十分後…才虎君は病院に運ばれた。
斉木「これは…。とんでもないことになってしまったな…。」
白河 (人1)才虎君への好感度…100
才虎芽斗吏 (人1)への好感度…意識不明の重体のため測定不可能
次回に続く…。
正しい悪霊の祓い方 前編→←才虎君はつかれたようです。 中編
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腹のなりがヤバイです - この作品実に素晴らしいんですけども1つ訂正していただいてもいいですか? 話があるんだ。後編 守護霊の守護が主語になってましたのでお願いします! (2020年1月12日 17時) (レス) id: c172e98498 (このIDを非表示/違反報告)
リプトン - ねくとさん» ありがとうございます!コメントが私の励みになるんで、とても嬉しいです!さて、関係ない話ですがネタ切れなのでこれからはちょくちょく漫画の話もいれていきますよ!アレンジを加えてるかもしれませんが更新を楽しみにしていてください! (2018年8月22日 1時) (レス) id: 834b297079 (このIDを非表示/違反報告)
ねくと(プロフ) - 更新ありがたい!!!いつも楽しみにしてます三┏( ^о^)┛ (2018年8月22日 1時) (レス) id: eadfa370ea (このIDを非表示/違反報告)
リプトン - よつばさん» ありがとうございます!そして返信遅れてすみませんでした。ランキング…ですか。やはり書いている以上、一回くらいは載りたいと思いますかね。でも第一優先は読者の方に楽しんで貰えることなのでこれからも頑張っていきます!ちなみに…伏線は私の得意分野です! (2018年8月10日 17時) (レス) id: 834b297079 (このIDを非表示/違反報告)
よつば - すっごく面白いです!ストーリーとか伏線とかしっかりしていてなるほど、と思いました!こういう作品がランキングとかに乗ってほしいんですよ! (2018年8月8日 8時) (レス) id: aa97879c84 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:リプトン | 作成日時:2018年7月15日 9時