才虎君はつかれたようです。 前編 ページ27
『おはよう!』
…あれ、才虎君から挨拶が返ってこない。
疑問に思い机を見ると机に突っ伏している才虎君がいた。
急いで席について呼び掛けてみる。
『…大丈夫?寝不足?』
…しかし返事は返ってこなかった。
まあ、仕方ないか、昨日は大変だったし。
きっと疲れているんだろう。
…今日はそっとしておこうかな。
芽斗吏「…っう。」
私はまだ知らなかった。
この選択が後に大事になろうとは…。
異変が起こったのはその次の日だった。
…何やら教室の方が騒がしい。
いったい何が起こったのだろう。
教室の前には生徒が集まっていて、私はそれを避けて扉を開けようとする。
「おはよ…う。」
教室から消しゴムが飛んで来た。
その消しゴムは教室の扉のガラスに当たり、破片が辺りに飛び散る。
破片は私の顔すれすれで飛んできた。
…教室を覗くと男子生徒が二人居た。
窪谷須「おい才虎!止めろって!」
芽斗吏「邪魔だ!離せ!」
窪谷須と才虎君だ。
いつものように喧嘩しているようだけどいつもと違う。
窪谷須は才虎君を羽交い締めにして押さえつけているが、才虎君は足をばたつかせて必死に抵抗した。
いや、どうしたの。
『海藤…どうしてこうなったの?』
海藤「ああ、(人1)か。実はさっき才虎が元気ないからって亜蓮が軽く頭を引っ張たいたら才虎が突然暴れだしてさ…。…どうしたんだよ、アイツ。」
え?今日も元気がなかったのか…。
…でもそんな事で才虎君が暴れるなんて考えられないけど…。
そう考えているうちにまた才虎君が暴れだした。
…さすがの窪谷須でも一人では難しそうだ。
『ちょっと才虎君!?止めなよ!』
そう言うと才虎君は力が抜けて、そのまま気を失ってしまった。
窪谷須「才虎!?…ったく。しょうがないな。おい、(人1)。俺たち保健室に行ってくるから先生にはそう言っといてくれや。」
窪谷須は才虎君をおぶさって保健室に向かってしまった。
『…才虎君、疲れてるのかな?』
鳥束「あー、憑かれてるっスね。」
『そっか。…え!?鳥束、なんでここに…!』
鳥束「まあ、騒ぎに乗じて来たっス!…それよりもあの才虎っていう奴、とんでもないものに憑かれてますよ!」
『…え、憑かれてるって…疲れてる方じゃないの?』
鳥束「違うっス!才虎が憑かれているもの…それは悪霊っス!このままだと才虎の命が危ういっスよ!」
『…それ、詳しく教えてくれないかな?』
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腹のなりがヤバイです - この作品実に素晴らしいんですけども1つ訂正していただいてもいいですか? 話があるんだ。後編 守護霊の守護が主語になってましたのでお願いします! (2020年1月12日 17時) (レス) id: c172e98498 (このIDを非表示/違反報告)
リプトン - ねくとさん» ありがとうございます!コメントが私の励みになるんで、とても嬉しいです!さて、関係ない話ですがネタ切れなのでこれからはちょくちょく漫画の話もいれていきますよ!アレンジを加えてるかもしれませんが更新を楽しみにしていてください! (2018年8月22日 1時) (レス) id: 834b297079 (このIDを非表示/違反報告)
ねくと(プロフ) - 更新ありがたい!!!いつも楽しみにしてます三┏( ^о^)┛ (2018年8月22日 1時) (レス) id: eadfa370ea (このIDを非表示/違反報告)
リプトン - よつばさん» ありがとうございます!そして返信遅れてすみませんでした。ランキング…ですか。やはり書いている以上、一回くらいは載りたいと思いますかね。でも第一優先は読者の方に楽しんで貰えることなのでこれからも頑張っていきます!ちなみに…伏線は私の得意分野です! (2018年8月10日 17時) (レス) id: 834b297079 (このIDを非表示/違反報告)
よつば - すっごく面白いです!ストーリーとか伏線とかしっかりしていてなるほど、と思いました!こういう作品がランキングとかに乗ってほしいんですよ! (2018年8月8日 8時) (レス) id: aa97879c84 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:リプトン | 作成日時:2018年7月15日 9時