楠雄VS芽斗羅超能力対決! 後編 ページ24
「…驚いたな。まさか僕以外にも超能力者がいたなんて。」
それは僕も同じだ。
超能力者なんて世界に一人で十分だと思っていたからな。
「…でも、仲間ができたみたいで嬉しいなあ。」
…仲間、か。
出来ればこいつとは関わりたくない。
もしかしたらこいつが後ろから襲って来ても僕は気付くことができないのだ。
「羨ましいなぁ。…まさか、僕以上に能力が使えるなんて。」
…ん?どういうことだ?
「いや、僕は斉木君とは違って超能力が小さいんだよね。…でもその代わりにテレパシーは特定の人、一人としか出来ないし、瞬間移動なんて僕の住んでいる地域内位までしか出来ないよ?しかも予知なんて数分後の未来しか見えないし。」
…いや、羨ましすぎだろ!?
テレパシーが特定の人にしか使えない…?
という事でことは毎日聞こえるこの雑音が無いのか…!?
くそ。…僕もそれぐらいの能力だったら良かったのに。
「そっか。…斉木君も色々と苦労してるんだね。…そうだ!折角超能力者が二人いるんだし勝負しようよ。」
…勝負だと?
くだらない。僕は帰らせてもらうぞ。
「あ。そういえば斉木君はコーヒーゼリーが好きなんだって?…もしも勝負に勝ったら買ってあげるよ。」
よし。やるか。
「じゃあ斉木君。勝負の内容はね…。」
この近くでマンションが火事になっている予知が見えたんだ。
…どちらが多く人を救えるか勝負しようよ。
やれやれ全く。
何故僕がこんなことを…。
まあ、コーヒーゼリーのためだ…やるとしよう。
僕は人目につかない場所へ行き…。
雨雲を呼び寄せた。
途端に雨がザアザアと降ってくる。
…これで良いだろう。
僕にかかれば雨雲を呼び寄せることくらい簡単なことだ。
「…おお。斉木君、凄いね!」
芽斗羅が現れた。
きっと瞬間移動してきたのだろう。
「まさか雨を降らせて火事を消すなんて…。僕には考えもつかないことだよ。」
僕の負けだと言って差し出されたビニールの袋。中にはコーヒーゼリーが入っていた。
僕はそれを受けとって帰ろうとする。
「…。ねえ。斉木君。」
…なんだ?
「…白河ちゃんに気をつけて。」
…ああ。分かっている。
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腹のなりがヤバイです - この作品実に素晴らしいんですけども1つ訂正していただいてもいいですか? 話があるんだ。後編 守護霊の守護が主語になってましたのでお願いします! (2020年1月12日 17時) (レス) id: c172e98498 (このIDを非表示/違反報告)
リプトン - ねくとさん» ありがとうございます!コメントが私の励みになるんで、とても嬉しいです!さて、関係ない話ですがネタ切れなのでこれからはちょくちょく漫画の話もいれていきますよ!アレンジを加えてるかもしれませんが更新を楽しみにしていてください! (2018年8月22日 1時) (レス) id: 834b297079 (このIDを非表示/違反報告)
ねくと(プロフ) - 更新ありがたい!!!いつも楽しみにしてます三┏( ^о^)┛ (2018年8月22日 1時) (レス) id: eadfa370ea (このIDを非表示/違反報告)
リプトン - よつばさん» ありがとうございます!そして返信遅れてすみませんでした。ランキング…ですか。やはり書いている以上、一回くらいは載りたいと思いますかね。でも第一優先は読者の方に楽しんで貰えることなのでこれからも頑張っていきます!ちなみに…伏線は私の得意分野です! (2018年8月10日 17時) (レス) id: 834b297079 (このIDを非表示/違反報告)
よつば - すっごく面白いです!ストーリーとか伏線とかしっかりしていてなるほど、と思いました!こういう作品がランキングとかに乗ってほしいんですよ! (2018年8月8日 8時) (レス) id: aa97879c84 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:リプトン | 作成日時:2018年7月15日 9時