才虎芽斗吏を娶り隊！

さあさあ！寄ってらっしゃい見てらっしゃい！ 前編 ページ21

今日もいつもの日常がやって来た！

校門をくぐると才虎君と鉢合わせた。


「なんだ。今日はやけに機嫌がいいな。」


「ふふん。今日はＰＫ学園に特別ゲストがくるんだよー！誰だろうね！」


鼻歌を歌いながら、スキップする。


「あれ、芽斗吏は楽しみじゃないのか？」


隣から芽斗羅さんの声が聞こえてくる。


「はぁ。…別に。そんな事ではもうはしゃがないしな。」



「そっかー。芽斗吏も大人になったんだねぇ。お兄ちゃん感動しちゃうよ。小さい頃は戦隊ものの番組良く見てたのに。」




「へえ。才虎君も可愛い頃があったんだー…。…って、えええ！？」


いつの間にか隣には芽斗羅さんがいた。



「は！？いつの間に！？…それよりもなんでお前がここにいるんだ！」



「漫画みたいなノリだなぁ。まぁ、僕は今日の特別ゲストなんだけどね。」

えへんと胸を張る芽斗羅さん。


ということは芽斗羅さんのマジックが見られるという訳か。



…それよりも、なんか周りに人が集まってきている。


「ん？…貧乏人どもが集まっているようだが。」


特に女子が集まっているね。…うん。

きっと芽斗羅さんがイケメンだからだろう。



…同じ兄弟なのに何故こんなに人気が違うのだろうか。



「あ…あはは。じゃあ、先行くね。また会おう！」


そう言って駆け出してしまった芽斗羅さん。

女子達が一気に去っていった。



「…じゃあ、行こうか。」


「…そうだな。」








教室に着くと、私達の周りに人が集まってきた。





教室の窓から見たのであろう。


質問されるのはさっきの男の人のことばかり。



正直に言おうとしたが、才虎君が人差し指を口に当てていたので黙っていた。








正直、そのしぐさが可愛かった。

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