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仲良くなった訳を教えようか。 中編 ページ16

才虎君の家に着くと、早速インターホンを押す。

だが、いくら待っても出てくる気配がなかった。


壊れているのだろうか。
そう思い何度も押してみる。







「うるさい!変態貧乏が!!」


「あ、出てきた。」

かなりイラついていた。

パーティーを開いていたのか、衣装がいつも以上に豪華だ。

「こんな時間に何の用だ。」

時計を見ると既に20時を回っていた。

「いや、才虎君の誕生日パーティー私も参加したいなって。」

才虎君は無言のまま指を鳴らし、黒服を呼ぶ。

そして、黒服が私の腕を掴む。
やれやれまたこのパターンか…。


そう、思っていた。


カチャリという金属音と共に目の前に出されたのは拳銃。

「…え?」



「動くな。撃つぞ。」


才虎君は私に銃口を向ける。


逃げようにも両腕を塞がれていて動けない。


「え?…ちょっと冗談だよね?」

「この俺様が冗談を言ったことがあったか?」




まさに絶体絶命…。その時、才虎君の後ろからまばゆい光が差した。

「どうした。…芽斗吏。客か?」

「…親父!?」









「いやぁ。あれは死ぬかと思った。」


昔のことに今更だが胸を撫で下ろした。


「いや。才虎…お前、人に銃向けんなんて頭おかしいんじゃないのか?」




今にも殴りかかりそうになる窪谷須。


「本物な分けないだろう。あれは偽物だ。…誕生日に人を殺める訳にいかないからな。」


「やっぱり。私は才虎君を信じていたよ!」



才虎君の手を握ろうとすると避けられた。


「…ったく。紛らわしいことすんなよな。」



「よし。続きいくよー!」








才虎君の後ろから放たれるまばゆい光の正体…それは才虎君のお父さんだった。

流石の才虎君も驚いたのか拳銃をしまい解放させた。


「何だ、芽斗吏。その子は友達か?…まさかその拳銃を発砲する訳じゃないよな?…芽斗吏。」


お父さんはその拳銃が偽物だとすぐに分かった。だが、あえて才虎君に圧をかけたのだ。


…きっと子を思う親心だろう。

誰だって自分の子供が人を殺めるようなことは決して望まないのだ。

才虎君も下を向いて黙ってしまった。


「せっかくだ。その子もパーティーに参加させようじゃないか。」

「…は!?」

「芽斗吏。その子のために屋敷の中を案内しろ。」


そういうと去っていってしまった。





「何で俺が。」

そう言ってこちらを睨んできた。



過去
白河 (人1)才虎君への好感度…100
才虎 芽斗吏(人1)への好感度…20


次回へ続く!

仲良くなった訳を教えようか。 後編→←仲良くなった訳を教えようか。 前編



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腹のなりがヤバイです - この作品実に素晴らしいんですけども1つ訂正していただいてもいいですか? 話があるんだ。後編 守護霊の守護が主語になってましたのでお願いします! (2020年1月12日 17時) (レス) id: c172e98498 (このIDを非表示/違反報告)
リプトン - ねくとさん» ありがとうございます!コメントが私の励みになるんで、とても嬉しいです!さて、関係ない話ですがネタ切れなのでこれからはちょくちょく漫画の話もいれていきますよ!アレンジを加えてるかもしれませんが更新を楽しみにしていてください! (2018年8月22日 1時) (レス) id: 834b297079 (このIDを非表示/違反報告)
ねくと(プロフ) - 更新ありがたい!!!いつも楽しみにしてます三┏( ^о^)┛ (2018年8月22日 1時) (レス) id: eadfa370ea (このIDを非表示/違反報告)
リプトン - よつばさん» ありがとうございます!そして返信遅れてすみませんでした。ランキング…ですか。やはり書いている以上、一回くらいは載りたいと思いますかね。でも第一優先は読者の方に楽しんで貰えることなのでこれからも頑張っていきます!ちなみに…伏線は私の得意分野です! (2018年8月10日 17時) (レス) id: 834b297079 (このIDを非表示/違反報告)
よつば - すっごく面白いです!ストーリーとか伏線とかしっかりしていてなるほど、と思いました!こういう作品がランキングとかに乗ってほしいんですよ! (2018年8月8日 8時) (レス) id: aa97879c84 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:リプトン | 作成日時:2018年7月15日 9時

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