肺の穴 ページ17
ホシside
これ……穴、か？
肺に見える、黒くて小さなもの。
今までの喫煙者の肺とは違う、黒い、小さい、穴みたいなもの……
まだ、8分あるな。よし。
ﾎｼ｢ディノ、ディノ((ボソッ｣
ﾃﾞｨﾉ｢はい？｣
カーテンの表に隠れて待っていたディノを呼ぶ。
ﾎｼ｢ごめんちょっと来れる？
ﾃﾞｨﾉ｢え？？……入っていいんですか？｣
ﾎｼ｢うん。｣
ﾃﾞｨﾉ｢失礼しまーす……｣
シャーッ……シャーッカチン
ﾎｼ｢これ、この黒いやつ｣
ﾃﾞｨﾉ｢うん。……ん？あ、穴？これ。｣
ﾎｼ｢だよな？穴だよな、これ？｣
ﾃﾞｨﾉ｢多分穴だ、これ今日は……あ丁度良かった、主治医のウジ先生と副担当のクプス先生がいらっしゃいますね。来てもらいましょうか｣
ﾎｼ｢ごめん、頼んだ｣
俺の妹よ……どうやったら肺に穴なんて空くんだよ……お兄ちゃん泣いちゃうよ……←かなりのシスコン
程なくしてウジが来た。
ﾎｼ｢ウジや、これみて｣
ｳｼﾞ｢ん。……何だこれ、｣
ﾎｼ｢これ穴じゃないかって｣
ｳｼﾞ｢あ、な？｣
ちょっとエコー貸して、と言ってローラーを受け取り、よく見る。
ｳｼﾞ｢……A、わざと咳できる？｣
｢うん。……ケホッ｣
エコーを見ていた3人が目を見開いた。
Aが咳をした途端に穴と思われる物が数ミリ程大きくなった。
ｳｼﾞ｢……ちょっとこれは精密検査、かな。｣
ﾎｼ｢うん。そうだね。いつにする？｣
ｳｼﾞ｢……いつ空いてる？出来れば今日明日…｣
ﾎｼ｢……あ、今日の午後｣
ｳｼﾞ｢うん。助かる。｣
ﾎｼ｢が空いてなくて明日の朝｣
ｳｼﾞ｢んだよお前｣
ディノはそんな茶番を気にせず、Aだけ見たいた。
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作者名：wzcl | 作成日時：2021年8月30日 14時
