お薬 ページ10
今日から強めの消毒禁止になった。
ということはもうスングァンとミンギュとハグできない。
消毒で発作が起きる話なんて私聞いたこともない。先生だって聞いたこともなかったそうだ。
ということで、私に触る時はアイポッシュって言う飲めるくらい安全な消毒液で消毒してから触ることになった。これは私でも大丈夫。
｢ケホッ｣
今日は咳が多め。苦しくはない。発作って感じでもない。放っておいた。
｢……ケホケホ｣
軽咳を繰り返していたらミンハオが。
｢あ、ミンハオだ！！｣
ﾐﾝﾊｵ｢久しぶり。元気してた？｣
｢久しぶり〜!!あのねぇミンハオ、元気だったら私ここにいないからね笑笑｣
ﾐﾝﾊｵ｢それもそうだね笑笑｣
｢なんで来たの〜??暇なの？｣
ﾐﾝﾊｵ｢お薬届けに来たよ｣
｢なんの？｣
ﾐﾝﾊｵ｢え、そりゃあもちろん咳止め｣
｢ああ、そういえばミンギュが言ってたな…｣
(･д･)ﾁｯ
ﾐﾝｷﾞｭ｢舌打ちすな｣
｢……(･д･)ﾁｯミンギュ……｣
この咳止めめっちゃ苦い。だから嫌い。
ﾐﾝｷﾞｭ｢苦いから嫌なんだろ｣
｢もちろん｣
ﾐﾝﾊｵ｢飲まなきゃダメ。ゼリーも処方してあるから、ね？頑張れ！｣
ゼリー。誰もが薬局で見た事のある小さい子用のあの薬を包むゼリーだ。でもあれチョコ味を小さい頃に食べたことがあるが、まっじで不味かった。粉だけでいいくらいだ。
｢……粉？錠剤？カプセル？シロップ？｣
ﾐﾝﾊｵ｢粉｣
｢……粉はやだ。。｣
ﾐﾝﾊｵ｢じゃあ錠剤にする？｣
｢喉腫れると飲めないからやだ。｣
ﾐﾝｷﾞｭ｢じゃあカプセルもじゃんね｣
｢……分かった。粉でいいからさ、ゼリーじゃなくてオブラートがいい｣
ﾐﾝｷﾞｭ｢このお嬢め｣
ﾐﾝﾊｵ｢いいよ。飲んでくれるなら、オブラートでも構わない。あとミンギュ、今日はAおかしいね？笑｣
ﾐﾝｷﾞｭ｢……生理｣
耳打ちした後、ミンハオは突然
ﾐﾝﾊｵ｢ああ〜！｣
と声を上げた。
ﾐﾝﾊｵ｢A、今LUNAあげるね｣
｢るな？誰？！ミンハオの彼女？！｣
ﾐﾝﾊｵ｢違うし。鎮痛剤だよ(笑)｣
｢……んあ、るなってあれか！LUNA!!｣
ﾐﾝﾊｵ｢それそれ。はい、どーぞ。｣
｢ありがとう。｣
ﾐﾝﾊｵ｢後でオブラート持ってくるねー。｣
そう言ってミンハオは帰って行った。
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作者名：wzcl | 作成日時：2021年8月30日 14時
