転生先は約束のネバーランドの世界でした。２

side：男主 ページ22

「あのエマさん……」

「いやだ」

「離してほしいっていう前に否定するのやめて」

「いやだ」

「『いやだ』しか言えない子供かな？？」

やっと泣き止んだと思ったらこれです。
こういうのはノーマンにやりなさい。
喜ぶと思うよ。

「体調はどうだい？」

「エマをどけてくれれば元気になる ということでどけて ルーカス」

「……うーん、無理かな」

「じゃあオリバーでいいや」

「うーん、自業自得じゃないか？」

「なぁ なんかみんな僕に対して冷たくない？」

「それこそ自業自得」

「エマ 今すぐひっぺ返してやろうかテメェ」

「いやだ」

「ねぇ なんでこんなことになってんの？？」

「もっと自分を大切にして！何でも自分でどうにかしようとしないで！」

「ブーメラン」

エマにだけは言われたくねぇわ

「僕は僕なりに自分を使っているだけ。無理も無茶もしてない」

「今回のこの怪我は？あの鬼がAを殺してても」

「あぁ、さすがに死んだと思った。
僕の計画のためにまだ死ぬわけにいかないのに あそこで死ぬのかと思って内心めっちゃ焦った。」

「バカなの？？」

「怖いVerのエマだ それマジやめて 面倒臭いから」

まずさ？

「何でエマにそんなこと言われないといけないんだ？お前には人のこと決める権利があるのか？心配って何？僕より弱いくせに人の心配してさ。
エマだって勝手に決めて、勝手に＿＿＿いや、今は関係ないな」

「A…？」

「確かに今回は無理したかもしれないけど 後悔はしてない」

「……」

「大丈夫、僕は死なない 絶対に。」

「絶対？」

「約束」

「……うん。」

……めんどくさかった。

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