【特別編】クリぼっちじゃなかった。 後編 ページ37
芽斗吏「…凄く、美味しそうに食べるな。」
『当たり前だよ！こんな美味しいケーキ…初めて食べたよ…！』
私が余程美味しそうに食べているのか、才虎君は私とケーキを交互に見て、羨ましそうに見つめてくる。
『…食べたいの？』
ケーキをもう一つ口に頬張り、質問する。
…うん、美味しい！
芽斗吏「なっ…！別に、そんな訳…！」
その時、才虎君のお腹が音を立てて鳴った。
才虎君は顔を赤く染めると、ぷいっと私から目を反らしてしまった。
『…あれ、才虎君。パーティーでたらふく食べたんじゃないの？』
芽斗吏「…いや、貧乏人共に振り回されてあまり食べられなかったな…。まあ、ケーキは好意として受け取っておくとする。」
才虎君はケーキを切り分けると、自分の皿に移し、優雅にケーキを食べ始めた。
流石お金持ち…テーブルマナーも完璧だ。
そして、ケーキを一切れ口に運ぶと、目を見開いて美味しそうに食べていた。
なんだかその顔がいつもより幼く見えて、才虎君にもそういう一面があったんだなあと彷彿させた。
芽斗吏「ま…まあ、(人１)の言うとおり美味しかったぞ。」
ケーキを食べ終え、フォークをカチャンと皿の上に置く。
『あ、そうだ。才虎君あんまり食べてないって言ってたよね？…じゃあ、この料理も一緒に食べようか？』
芽斗吏「は、はあ！？俺様がそんな…庶民の料理を？」
『カレーは食べてたじゃん。』
そう言うと才虎君は図星だと言わんばかりに呻き声を口から漏らした。
そして、キッチンの方へ顔を向けると、しょうがないという顔をして応じてくれた。
芽斗吏「ふん…良いだろう。」
『やった！…じゃあ、電子レンジで温めてあげるね！』
キッチンに置いてあった料理を温めようとしたその時だった。
玄関のチャイムが部屋に響く。
芽斗吏「…！どうやら、俺様からのクリスマスプレゼントが届いたようだな。」
『え、才虎君からのクリスマスプレゼント…？』
今日は貰ってばっかりで悪いな…。
私は料理をその場に置いて、急いで玄関へと向かう。
『はいはーい！ご苦労様です……え？』
扉を開けた先にいたのは配達員の人じゃなかった。
そう、そこにいたのは…私の、お母さんとお父さんと、ウチの弟の隼人だった。
母.父「…ただいま、(人１)。」
私は、思わず二人に抱きついてしまった。
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まるー - いつもキュンキュンしながら読ませていただいています！この作品、本当に大好きです！更新これからも頑張ってください！ (2018年9月30日 21時) (
レス) id: b1555a1980 (このIDを非表示/違反報告)
リプトン(プロフ) - 亜乱さん» 更新遅れてすいません…！ちょっと最近ネタが無くなりつつあるので、その場の思い付きで書いているので更新が遅くなってしまいました。速く更新できるように気を付けていきますね！ (2018年9月25日 6時) (レス) id: 834b297079 (このIDを非表示/違反報告)
亜乱 - めさくそ続きが気になります！！それにしても才虎がか、可愛い…(( こうしんがんばです！！！ (2018年9月24日 21時) (レス) id: 7a4fd9fb97 (このIDを非表示/違反報告)
レミ(プロフ) - 続編おめでとうございます！！この小説本当に大好きでいつも楽しく読ませていただいています！！更新いつも楽しみにしています、これからも頑張ってください！！ (2018年9月10日 23時) (レス) id: bcf4cc8d9e (このIDを非表示/違反報告)
黒枝 - とても面白いです！ 頑張ってくださいo(・`д・´｡)！ (2018年9月9日 17時) (レス) id: acc57dbcbb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リプトン | 作成日時：2018年7月20日 18時
