４日目〈不安〉 ページ40
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佐久間から衝撃的な話を聞いて、心から反省した。
なんで気づいてやれなかったんだろう、って。
ーー佐久間は気付いたのに...
照も同じ気持ちだと思う。
病室内に思い沈黙が流れてしばらく、誰かのスマホが振動した音が響いた。
sk「......あ、俺だ」
画面をつけた佐久間は目を見開いて、急いで返事を送っているみたいだった。
嬉しそうな、でも少し焦ってるような、そんな表情。
何度かやりとりをした後、あろう事か、ベッドから降りようとしたから慌てて止める。
fk「ちょっ、どこ行くの！」
sk「涼太から返事が来たのっ、」
iw「えっ...！」
sk「だからっ、迎えに行かないとっ」
さっきまでグッタリしてたくせに。
どこにそんな力あったのってくらいの抵抗。
照が俺の横から、佐久間の両肩を持ってその動きを止めさせた。
iw「俺らが行く。それじゃダメ？まだ、信用ならない？」
sk「...っ...」
iw「ちゃんと受け入れるから。何処に行けばいいのか、何に気をつければいいのか、教えてくれないかな、」
照の真っ直ぐな瞳に根負けしたのか、佐久間の体から力が抜けたのがわかって、
俺らも押さえていた手を離した。
sk「...場所は送る」
iw「うん。お願い」
sk「多分、2人の想像以上に、阿部ちゃんは怖がるし涼太は衰弱してると思う...だから、本当、刺激しないであげて...」
fk「分かった。...任せてくれてありがとう」
コクン、と頷いて布団に潜る佐久間に見送られて、俺らは病室を後にした。
照の車に乗り込みカーナビに住所を入力していると、ハンドルに項垂れていた照が呟く。
iw「...大丈夫かな。...さっきはあんな事言ったけどさ、」
fk「...うん、」
それは俺も一緒だった。
一度は突き放してしまった俺らを、阿部ちゃんや舘さんは受け入れてくれるだろうか。
2人の現状を、直視できるだろうか。
fk「とにかく今は行くしかないよ。早く会って、謝って、支えてやろう」
iw「...うん」
目的地を設定しました、という無機質な声に促されて照はアクセルを踏み込んだ。
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苺(プロフ) - 素敵な作品をありがとうございます！次回更新たのしみにしております、お身体にはお気を付けてくださいね(*´-`) (2019年12月8日 12時) (
レス) id: 2b505c53ee (このIDを非表示/違反報告)
azuvixx(プロフ) - さっくんの優しさが現れる作品だなと思います。凄く続きが楽しみです！ (2019年11月24日 11時) (レス) id: 06f1cacbb4 (このIDを非表示/違反報告)
月の兎(プロフ) - 初めまして。まさかブイの面々が出てくるとは思いませんでした。ぶいすの担の私歓喜です（笑）続きも楽しみにしております！ (2019年11月21日 23時) (レス) id: 9b6fe057d4 (このIDを非表示/違反報告)
みなみ(プロフ) - 続きが気になります。 (2019年11月18日 9時) (レス) id: 34a5132cfc (このIDを非表示/違反報告)
美福(プロフ) - 更新の通知が来る度に凄く嬉しくてウキウキして見ています！これからも更新楽しみにしてます！頑張ってくださいね！ (2019年11月17日 13時) (レス) id: 9e6bdd0fef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おれんじ
| 作成日時：2019年11月11日 21時
