十人十色の雪桜（３）

お姉ちゃんな日　× sk ページ4

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ただ今、目の前で少々珍しい光景が広がってます。





『本当、いい加減にして』


sk「...ん、ごめんなさい」





いつもは、無茶をするAを佐久間が叱る、っていうのが2人の関係だったりするんだけど。


今日は逆で。


少クラの集合に遅刻してきた佐久間をAが叱ってます。





『SnowManだけの仕事ならまだしも、お客さんやスタッフさん、他のjr.も関わる大事な仕事なの』


ab「まあまあ。本番には間に合ってるんだからさ」

dt「ほら佐久間。俺らのリハもう直ぐだよ」


sk「んっ、」





パタパタと着替えやメイクに向かった佐久間を厳しい目で見送るA。


先行ってる、とそのままスタジオを出て行った。





ru「ゆきちゃん怒ってる...」


iw「大丈夫だよ、本気で怒ってるわけじゃないし、今の佐久間には必要な厳しさだと思うから」


nb「久しぶりに先輩ぶってる所みた」

mg「ぶってるってなに？(笑)」





俺らがさほど気にしてないのを見て、ラウールや目黒、康二にも笑顔が溢れる。





kj「良かったっすね、リハの順番変わって」


fk「あぁ...あれね、」





実はリハの時間が変わったのはAのおかげ。


こういう時の行動力は尊敬するし、それを本人には伝えず、必要以上に気負わせない気遣いもすごいなって。





sk「お待たせしましたー！」

＊「あ、遅刻魔佐久間だ(笑)」


sk「ごめんなさーいっ！」





スタッフさんの和やかなイジリに佐久間の強張った表情も直ぐに和らいだ。


お客さんが入ってないステージに向かう。


Aはすでに自分の立ち位置で振りの確認をしていた。





kj「しろちゃんお待たせ！」

『わっ、もう...(笑) ほら、立ち位置』


kj「はぁーい」





いつも通り康二を軽くあしらうAを、遠巻きに眺めては声をかけようか迷う佐久間。


佐久間が動くよりも早く、Aが彼の様子に気づいた。





『佐久間。さっきは厳しく言ってごめん』


sk「何でAが謝るの。俺こそ、ごめん...」


『なに凹んでるの。珍しい』





元気出して！と背中を叩いて鼓舞するAは、まるで佐久間のお姉ちゃんみたい。


ほんと、この2人の関係はいつまでも未知数だよね。

仲良いんだか悪いんだか(笑)





『ま、遅刻魔佐久間だからね(笑)』


sk「あっ！さてはお前が元凶！？」





ニヤニヤと笑って自分の位置に戻るAとはぐらかされて悶える佐久間は、

やっぱり仲が良い姉弟にしか見えなかった。


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