十人十色の雪桜（３）

お姉ちゃんな日　× nb（リクエスト） ページ3

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「しろちゃんしろちゃん、」





仕事終わり楽屋で寛いでいると、ちょいちょいと手招きをされて康二に駆け寄る。


アレどうにかして、と指差す先にはむくれる翔太。





『......なにあれ、』


kj「えぇ？Aが原因とちゃうの？」

『何でそうなる？』


kj「やって、ずっとチラチラAの方を見ては、ああやって溜息ついて不貞腐れてんねんもん」





ますます意味がわからない...(笑)


私、翔太に何かしたっけ？



......生憎、心当たりはまったくないけど。
本当に私が原因なら私が行かないと意味ないだろうし。





『しょーた、』


nb「......」ﾑｯ

『なに不貞腐れてんの？』





口を尖らせてそっぽ向く翔太。


ごめん翔太。
オモチャを取られて拗ねる幼稚園児にしか見えないわ...(笑)




しかしまあ、参ったよね。

何で拗ねちゃったかなー？





『あのー私なんかした？』


nb「......してない」

『え、うんまあ、そうだよね』


nb「...Aなにもしてない」


『うん。した記憶ないし。じゃあなんで拗ねてるの？』


nb「だからAが何もしてないからっ！」





うん？パニックパニック。(笑)


拗ねちゃったしょうたくんはちょっぴり厄介。

意地になって素直に言ってくれないからね。
いつも以上に。



頭の上に？マークを撒き散らす私に声をかけてくれたのは、

しょうたくんの幼馴染、涼太くんだった。





dt「A。今日さ、翔太と何か話した？」


『んー？いや、何も。挨拶したくらい』

dt「あー、だからかな」


『待ってどういうこと？』


dt「寂しくなっちゃったんだよ」





はい？(笑)

思わず、我ながらすごい速さで翔太を振り返れば、そっぽを向いたままの翔太耳がほんのり赤くなる。


図星か(笑)



でもよく考えれば、朝に集合した時に翔太から話しかけられて、

同時に話しかけてきたラウールを優先したかもしれない。





『もしかして何か話あった？』


nb「......飯誘おうと思ったの」

『え？、...あ、そっか、この後ラジオまで時間あるもんね』


nb「ん、」





そういえば昨日、2人でラジオ収録まで時間空くねーって話をした気がする()


それで朝イチで誘おうとしてくれてたのかな。


無下にしちゃったみたいで申し訳ない...
今日は翔太の食べたいもの食べに行かなきゃな。


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