スターの来店 ページ11
数日後、また岡田さんが来店した。今度は私服姿で。
その後ろには小柄でお洒落な男性も一緒だった。
岡「Aさん、お待たせしました。後は、櫻井の所で2人の健診を行なって、結果と一緒にこの書類を役所に提出すれば完了です」
『何から何までありがとうございます。わがまま言ってすみませんでした…』
岡「いえいえ、こどもたちが幸せそうにしているのが一番です」
あの日、岡田さんと櫻井さんに話したのは、だいすけとひかるをうちの子として迎え入れる方法はないかということ。
ほら、人間の子供でも養子縁組とか里親制度ってあるでしょ。半獣にもないのかなって思って。
……そしたら、岡田さんが手続きをしてくれることになったんだ。
『今日はお仕事お休みなんですね』
岡「はい、今日は友人とお出掛けです」
「ねえ、おかだぁ、俺ここのご飯食べてみたい」
帽子とマスクを着けたままのその人は、特徴的な声をしていて。
……何処かで聞いたような気もしなくもない。
岡「やっぱり健くん気に入ったね」
健「うん、こういう雰囲気好きよ」
『ありがとうございます。……カウンターでいかがですか？』
健くん、という名前にようやく誰なのかピンときた私は、カウンター席のレジと反対側を示す。
ここなら、お客さんからも外からも背中だけが見えるようになる。
席についた “ 健くん “ さんが帽子とマスクを取ると、やっぱりダンサーの三宅健さんだった。
いちタレントとしてもテレビで良く見る方だ。
『こちらメニューになります。……たつー、お水〜』
辰「はぁーい！」
手早くお冷を用意したたつやがトテトテと隣に来て足場に乗る。
ぴょこんと顔を出し、三宅さんの顔を見るたつや。
一瞬だけ耳もしっぽもピンと立ったけど、平然とコップを置いた。
……やっぱり、たつやはこういう時に察するのが上手。
中身はしっかり成長してるんだな〜と感じるよね。
辰「りょーへいたちにもいっとくね」
『うん、お願いね』
辰「きょーはだいすけたち、なかにいたほうがいい？」
『んー、ジッとしててって言ってできる子じゃない気もするけど…(笑)』
でも、とりあえず伝えるだけ伝えてもらって、後で手が空いたら私からも話すことにした。
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まりも(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいています。リクエストなんですが、翔太くんと涼太くんがお店に来る前の家でのお話が見たいです！これからも更新頑張ってください！ (2020年10月10日 15時) (
レス) id: 2607901ad6 (このIDを非表示/違反報告)
Yuri - いつも楽しく読ませていただいています！更新、楽しみにしています！！ (2020年9月29日 23時) (レス) id: 2467065cee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おれんじ
| 作成日時：2020年9月18日 15時
