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蹴りを食らって悶えるたつやはとりあえず放置して、ようやく状況を把握し始めたひかるくんと向かい合う。
『おはよう、ひかるくん』
照「……おはよー…ございます…」
『いきなり知らない所でビックリさせちゃってごめんね？』
フルフルと首を横に振ったひかるくんはまだ緊張している様子で、変に沈黙が生まれる。
どうしようかな…と考えていると、くるる、と小さな音が聞こえた。
大「……えへへ、」
『お腹空いてるの？』
恥ずかしそうにお腹を触って照れ笑いをするだいすけくんに続いて、ひかるくんのお腹もくるくると鳴った。
照「……なにもたべてないの」
『いつから…？』
照「いつだっけ、」
大「んー、きのーのあさは、おばちゃんがぱんくれたよ」
『……それだけ？』
たぶん…と首を傾げた2人の反応に慌てて厨房へ行く。
『お待たせ、すぐに出せるものと言ったらこれしかなくて。甘いものは好き？』
照「！！」
辰「……ぜったいすきだよね、これ」
亮「ねぇーおれもー」
『りょうへいは自分で取ってきなさい』
亮「たべていいの！？」
わーい！と厨房に消えて行ったりょうへいを見送りつつ、目をキラキラさせて身を乗り出すひかるくんとだいすけくんの前にお皿を差し出した。
日替わりのケーキで、今日はチョコケーキ。
大「ひかるはね、ちょこだいすきなの！」
『じゃあ丁度よかったね(笑) 何かジュース飲む？』
照「……たぴおか」
『ふふ、案外かわいいね。何味にする？』
ひかるくんが「こくとーみるく」と言えば、だいすけくんが「おれもー！」と元気よく手をあげる。
練習する！と言うたつやにドリンクをお任せして、私は一度カウンターを出た。
『すみません、お待たせしちゃって』
櫻「いえいえ！子供達の幸せそうな様子が見れて楽しいです」
岡「ええ。何だか、あの楽しそうな様子を見てたらとても家族を失くしたばかりには見えませんね」
『…そういえば、愛護団体の方が探してるって』
岡「そうですね、身寄りが無い以上、保護対象になりますから」
せっかく仲良くなったのになぁ…とこどもたちを振り返る。
4人で並んで同じジュースを飲み、自分の分しかケーキを持ってこなかったりょうへいにたつやがキレて、でもあしらわれて。
それをだいすけくんとひかるくんが笑ってる。
『――あの、岡田さん櫻井さん、』
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まりも(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいています。リクエストなんですが、翔太くんと涼太くんがお店に来る前の家でのお話が見たいです！これからも更新頑張ってください！ (2020年10月10日 15時) (
レス) id: 2607901ad6 (このIDを非表示/違反報告)
Yuri - いつも楽しく読ませていただいています！更新、楽しみにしています！！ (2020年9月29日 23時) (レス) id: 2467065cee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おれんじ
| 作成日時：2020年9月18日 15時
