EP.5-2 ページ15
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紫「全員い…ないじゃん。MALTは？」
黄「ちょっと遠出するっぽかったけど、」
紫「ふーん…。まあ、今はいなくても大丈夫か」
後で伝えておく、と言うCRAYにお礼を言って、LONEは手に持っていた資料を中央の机に雑に放った。手に取る人もいれば、目も向けずに次の言葉を待つ人もいる。
紫「彼の処分を命じたのは、村上由紀子。母親だね」
青「…ﾁｯ、」
紫「まあ聞いてよ。もしかしたら、「処分」って依頼したのはそうするしかなかった何か事情があるんじゃないかなって俺は踏んでるんだよね、」
緑「根拠は？」
RAMUの鋭い声に、LONEは懐から一枚の紙を取り出した。先ほど部屋を訪れたTENDERから預かったものだ。
隣のANNIEが文面を覗き込む。
桃「 " どうかこの子を守ってあげてください " ？」
黄「どう言うこと？」
赤「彼のリストバンドの中に忍ばせてあったんだ」
紫「……真相はわからない。でも、少なくとも依頼主の母親は、彼の処分を望んでいないってことだ」
緑「……まあ、確かに。俺が突き止めたのはメールを送ってきたPCであって、持ち主と送り主は別の可能性も、ない訳じゃない」
そゆこと、とLONEは頷く。
紫「で、まあ順当に行けば次は母親に接触して情報をつかもうかって所なんだけど…」
緑「侵入がバレて電源落とされちゃって。居場所は不明」
紫「……てこと」
とりあえず今の状況ね。と話に区切りをつけて、今度は彼の話、と切り替える。
桃「あぁ、そういえば目ぇ覚ましたんだって？」
黒「え、そうなんだ」
紫「うん。……ただ、あの子記憶がなくて」
青「まじか、…」
DOGは「面倒くせぇ…」と溢しそうになるのを寸のところで思い留まり、口を噤んだ。
比較的、受け入れ態勢の奴が多い中で、そんなことを口走るわけにはいかない。後のことを考えるとそっちの方がずっと面倒くさい。
紫「だから彼からの情報は一切なし。今の時点で彼に害はないってことで、とりあえず家の中は自由にさせるつもりなんだけど、異論ある？」
緑「彼が嘘ついてるって可能性は？」
黄「……見るからにガキだったから、平気だと思うけど」
少々納得のいかない顔をしつつも、リーダーに言われては反論できないようで、RAMUは「異議なし」と呟いた。
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aya(プロフ) - eighterなのでパッチ懐かしくなりました！！世界観とかすごいです！続きも気になります、、 (2020年9月19日 18時) (
レス) id: 21fa8df380 (このIDを非表示/違反報告)
おれんじ(プロフ) - (名前)vividさん» 普段おちゃらけてる人が真剣な話をしているところが好きなんです(笑) 今後もパッチさん出てくる、…かも？乞うご期待！ (2020年8月31日 12時) (レス) id: f2384aad00 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)vivid(プロフ) - ここに来てGUMの言葉深いわぁ。元々のパッチのメンバーとの繋がりもまた嬉し（≧∇≦） (2020年8月16日 6時) (レス) id: 99ce633299 (このIDを非表示/違反報告)
おれんじ(プロフ) - さっちいさん» ご指摘ありがとうございます！他にも誤字脱字等もあるかもしれませんが、ぜひ作品を楽しんでいただければと思います…！(^^;) (2020年8月9日 22時) (レス) id: f2384aad00 (このIDを非表示/違反報告)
さっちい(プロフ) - コメント失礼します。設定の阿部ちゃんの所、 常にラムネを持ち歩いてお里 となっていますが、 持ち歩いており の間違いだと思います！ (2020年8月9日 21時) (レス) id: 9ffff271c4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おれんじ
| 作成日時：2020年7月11日 18時
