27-3 ページ17
.
夕方、それぞれの仕事や用事を終えて撮影スタジオへ集まる。
康二から連絡を貰っていたから、編集者さんやスタッフに事情を説明して、ラウールが十分に休める準備を整えた。
そして、集合時間ちょうど。
ラウールを支えながら康二がやってきた。
mg「康二、こっち」
kj「おー、良かったなラウール。準備万端や」
ru「……ん」
fk「あーあ、だいぶ無理してんじゃん」
簡易ベッドにグッタリと横になるラウールに話を聞けば、やっぱり舘さんと阿部ちゃんに気を遣ったらしい。
予想はしてたけど、ここまで弱るならちゃんと言えよな……
心配のあまり小言を言ってしまうのを、やんわりと照に止められてその場を離れる。
めめと康二に任せれば大丈夫かな。
ab「……ふっか、」
dt「ひかる、ラウ……」
fk「大丈夫大丈夫。2人も本調子じゃないんだから、自分のことだけ考える。ね?」
スタジオの隅で椅子に座って身体を休めていた2人はすっかり萎れちゃって、
自分だって熱あるのに、ラウールの心配ばっかり。
撮影が始まると、治りかけで気丈に撮影に臨むだてあべに対してラウールはフラフラで危なっかしい。
ru「ハァ…ハァ…きっつ…」
mg「もう少しもう少し」
kj「熱いなぁ…もう終わるからなぁ…」
ru「んん…ッ、」
撮影が一緒だっためめこじがピッタリくっついて励ましてくれたみたいで、撮影はスムーズに終わった。
体力が限界のラウールはその後、すぐに眠ってしまって。
俺らにしては珍しく、静かな撮影が続いた。
ru「……ふっかさん、」
fk「おぉ、危ないよ、どうした?」
ru「……のどかわいた」
fk「お水持ってくるから座っときな?」
夜、共有スペースで1人ゲームに没頭していた俺に、撮影で寝たきり熟睡していたラウールが声をかけてきた。
水を渡すついでに熱を測れば、微熱まで下がったらしい。
fk「仕事柄、無理をしなきゃいけない時もある。だけど、せめて誰かには頼れよ?俺じゃなくても良いから」
ru「……うん。迷惑…いや、心配かけてごめん」
fk「分かればよし」
ru「ふふっ、」
もちろん、本音は頼るなら俺を頼ってほしいけどね(笑)
.
1707人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「SnowMan」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
舞夜(プロフ) - リクエスト宜しいでしょうか。阿部ちゃんが急に不安になっちゃって佐久間だけに甘える話を読みたいです。いつも応援してます。これからも頑張って下さい。 (2020年5月11日 22時) (レス) id: 4eafdf0209 (このIDを非表示/違反報告)
ミルキー - リクエストお願いします!舘様が体調不良の中みんなの為にご飯を作っていて火傷してしまい、みんなに助けてもらうお話をお願いします。 (2020年4月25日 3時) (レス) id: e268878af5 (このIDを非表示/違反報告)
ちかりん(プロフ) - リクエストお願いします。深澤くんの体調不良で倒れちゃって、部屋にお見舞いの品が続々届く感じの話でお願いします。難しいようでしたら大丈夫です。 (2020年4月23日 17時) (レス) id: be1cc30b1b (このIDを非表示/違反報告)
niko(プロフ) - 舘様が全身に自傷行為をしてラウールに見つかってしまうお話をお願いします! (2020年4月21日 23時) (レス) id: f87f8b0d6d (このIDを非表示/違反報告)
ひらめ - 康二君が熱があり、甘えん坊、もっと寂しがり屋になってSnowManのみんながでれでれになりながら看病するのをお願いします! (2020年4月19日 8時) (レス) id: 579ffd5296 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:おれんじ | 作成日時:2020年4月10日 21時