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-斎藤side-
「それは俺だけではないと思う。……総司、最近のお前の刀には迷いが見える。どうすべきかは分かっているはずだ」
ずっと触れていなかった話題に、Aは先ほどとは違った意味で顔を強ばらせた。
総司は一瞬驚いたが、その気持ちはあったようで、ゆっくりとAを見つめる。
それに気づき、Aは躊躇いがちに総司と視線を合わせた。
真っ直ぐAを見つめる総司に、困ったように総司を見るA。
しばらくの沈黙が流れたのち、総司は言葉を発した。
「……Aちゃん、ごめん……。僕は、Aちゃんが鬼か人間かなんて本当はどうでもいいんだ。まぁ、鬼の姿になったところは見てみたいと思うけどね」
そして総司は、
「Aちゃんがいないと甘いものも美味しくないよ」
そう言って弱く笑った。
Aは、勢いよく総司の胸に飛び込んだ。
こんな少しの言葉で許せるなら、きっと２人の間の壁はそう厚くなっていなかったのだろう。
Aは泣きながら総司の胸に顔を埋め、震えた声で口早に言った。
「Aね、総司の言ったこと、あまり間違ってないと思うの、Aはここにいるべきじゃないかもしれない、Aがいると面倒事もあると思う、だからみんなの邪魔になりたくなくて、どうすればいいか、何をすればいいか分からなかったの」
泣き続けるAの頭を総司が優しく撫でた。
それに合わせて周りの奴らもAに言葉をあげた。
「いつも通りなAが好きだぜ」
「巡察の邪魔してくれる奴がいねえと、つまんねえしな」
「それ言えてる！」
平助が同感して笑うと、Aは"平助覚えてろ！"と泣きながら笑った。
そして副長が、本題に戻るべくお千を見た。
「Aのことは、俺たちで守る。ここにとって、Aの存在は思ったよりでかいみてえだしな」
「……風間千景は強いわよ」
「ここからAを取るつもりなら、弱い奴だったら逆に困る」
「…………ふふっ……そうね。それに私だって、Aちゃんの掴んだ幸せを奪いたくはないわ。ただ、できる限りのことはさてもらうわね」
「ああ」
Aちゃんは総司から顔を離して、お千に振り返った。
「ありがとう」
赤い目尻を下げて笑うと、お千はとても嬉しそうに笑った。
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入華(プロフ) - ヒナミさん» ヒナミさんこんばんは。先輩……！ ありがとうございます！ 前期なので、もうしっかりやっていかなきゃですね(^^;) (2016年12月6日 17時) (
レス) id: 236968fd40 (このIDを非表示/違反報告)
ヒナミ - 私は去年、受験生だったので焦りとか大変さとか分かります(;^▽^)受験の方を優先しながらも焦らず頑張って下さいo(`∀´)o (2016年12月6日 8時) (レス) id: 555f6fb54f (このIDを非表示/違反報告)
入華(プロフ) - そうすけさん» そうすけさんこんばんは。ぶつかり合うほど仲は縮まりやすいですからね！今年は寒くなるのが遅い気がしますね。ありがとうございます、お互いに体調管理をしっかりとしていきましょ！ (2016年11月4日 19時) (レス) id: 236968fd40 (このIDを非表示/違反報告)
入華(プロフ) - ヒナミさん» あ想像していただけるのはありがたいです！！やはり文字だけではカズキヨネさんの素晴らしい絵を思い浮かべられないと思うので、カズキヨネさんの描いた薄桜鬼メンバーを思い浮かべながら読んでもらえるとすごく嬉しいです！！ (2016年11月4日 19時) (レス) id: 236968fd40 (このIDを非表示/違反報告)
そうすけ - 主人公と沖田君の仲が深まりつつあるのに心が和みますねぇ。これから更に寒くなるのでインフルエンザには気を付けて！ (2016年11月4日 14時) (レス) id: 725f51c669 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：入華 | 作成日時：2016年10月8日 19時
