21.可愛い彼女 ページ24
『帰る...あ、あぁ！！』
Aは言われたことを理解したが、リッパーのような重々しい雰囲気ではない。
その事にリッパーは不信感を覚えた。
やはり彼女はサバイバー、仲間が一番恋しくて私など....と弱音に近いネガティブな思考が頭を埋め尽くす。
しかし、そんな不信感など吹き飛ばすようにAはニコリと笑った。
『大丈夫ですよ！また会えますって！』
Aの言葉にリッパーは、先ほどの鬱憤が嘘のように一気に晴れた気がした。
仮面越しにリッパーの感情がわかるはずがないAは、ヘラッと呑気に笑った。
『あ、まだここにいましょうか？別に早く帰ってこいとも言われてないですし、ウチもここに居たいし！』
Aはこの言葉を言って、すぐに後悔した。
まてよ....優鬼ってウチらに早く帰ってほしい一心だったじゃないか.....？
そうだ、優鬼されるとついハンターと一緒に居たくなるけどハンター側にすれば「早く帰れよ」ってなるんだよぉおお！！
「と言うことは....」Aは、恐る恐るリッパーを見上げた。
怒っているか怒ってないか、機嫌が悪いか悪くないかなんて分からない。
ただAにはリッパーが気分を害してはいないと感じる。
確かな根拠はないが空気がトゲトゲしくない。
だが、念には念を。
Aは先程の言葉を否定しないように弁明を始めた。
『あ、えっと、さっきの発言はウチ個人の勝手な願いであって、嫌だったらちゃんと帰りますよ！』
今帰ってでもいいからリッパーには嫌われたくない！
Aはその一心で必死に弁明した。
先程から何度も言っているが推しに嫌われたら嫌なんだ！
あまり焦っているのを出さないように弁明しているAだが、必死さが痛いほど伝わってくる。
しかし、当のリッパーはAの下心に近い弁明の必死さを不快だなんて感じてはいなかった。
むしろ愛らしいとまで感じていた。
『別に帰りたいわけじゃないんですよ！！
むしろ帰りたくないんですが....あ、でもいつかは帰らないといけないわけで！！』
ぐちゃぐちゃと言いたい事で埋まる頭の中の物を出すように口を開けば、何が言いたいのかわからなくなる。
リッパーはそのAの様子に耐えられずクスリと笑った。
「フッ....フハハ...すいません、あまりにも可愛いらしくてつい。」
右手で顔を抑えながら笑うリッパーをAは唖然としながら見つめた。
しかし、数秒後に先程言われた言葉に顔を赤くするのだった。
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かみきれ(プロフ) - すごい好きです。作者様は神ですか？お気に入り登録失礼します！ (6月1日 19時) (
レス) @page42 id: 1778223a4a (このIDを非表示/違反報告)
メグミ - この小説を私の小説の参考にしても宜しいでしょうか？ (2022年10月4日 5時) (レス) id: ebe50ea529 (このIDを非表示/違反報告)
推しは嫁(プロフ) - めっちゃ続き気になる！((((*゜▽゜*)))) (2021年2月2日 8時) (レス) id: 083dca73bd (このIDを非表示/違反報告)
暇人悪魔M:)(プロフ) - 僕です。さん» ありがとうございます！高校生になってから更新厳しいですが必ず終わらせようと思ってます！応援よろしくお願いします！ (2019年11月17日 22時) (レス) id: b7f6c1e616 (このIDを非表示/違反報告)
暇人悪魔M:)(プロフ) - soragirl3008さん» ありがとうございます！白黒無常さんとはこれからも関わっていくのでお楽しみに！ (2019年11月17日 22時) (レス) id: b7f6c1e616 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：暇人悪魔M:) | 作成日時：2018年11月5日 0時
