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そんな私たちを他の四人がニヤニヤ見てるなんて気付かずに、早速テーブルにご飯を並べる。
部長が好きな魚介類メインで、アクアパッツアやボンゴレビアンコ。
それに少しのお肉料理と、魚介類が苦手な二宮専用のハンバーグ。
デザートは、イチゴのショートケーキ。
部長たちが買い出しに行ってくれたお酒と一緒に。
「はいはい、乾杯しよう！」
「あっ翔さん、コレつけてください」
「は？」
「くくく、櫻井さん似合ってる！」
松本さんが部長に無理やり被せたものは、所謂「記念日をお祝いされる主役が着るもの」
とんがりのキラキラした帽子に、無駄にキラキラした「本日の主役」と書かれたタスキ。
それに私たちはクラッカーを渡されて。
「はぁ？何で俺がこんなの！」
「いいじゃないっすか！おもしれ〜」
「おい！写真撮るな！脱ぐ！」
「Aさん、翔さん説得してくれる？」
「え！」
松本さんにそんなことを言われて戸惑う。
部長はこちらを睨んでいる。
……その恰好で。
「……とっても似合ってますよ？脱がないでほしいなぁ」
部長はそのまま項垂れた。
内心、松本さんグッジョブと思っていることは内緒。
「はい櫻井さん陥落〜。さて乾杯しますよ」
「お祝いしましょ〜！」
「じゃぁ、翔さん。お誕生日、」
「おめでと〜！」
グラスワインで乾杯して、そのままクラッカーを鳴らす。
部長は未だ不服そうだけど、それでも笑っているから可愛いなぁなんて思ってしまう。
良かった。
今年は、ちゃーんとお祝い出来て。
私たちが作ったご飯は、すぐに無くなってしまった。
男性陣みんなが美味しいと言ってくれたから、私たちは満足気。
ナギサさんもマキちゃんも、嬉しそうだ。
デザートのイチゴのショートケーキに、松本さんが美味しいコーヒーを淹れてくれた。
プロ並みの美味しさに驚く。
「それで、ですよ」
耳と顔が赤い二宮が、テーブルに肘をつきながら私と部長を見る。
酔ってるな、コイツ。
「お宅ら、いつ結婚すんの？」
二宮から放り投げられた言葉に、固まる。
え。二宮が。そんなこと。
「いやさ、コイツもさ、ほら。色々あったからさ」
「二宮」
「やっぱさ、ほら。見届けるまで俺も死ねねぇっつうか」
「……」
「俺二人の結婚式で泣く自信あんのよ、うはは」
酔った二宮から出てくる言葉に、再度固まる。
二宮が心配してくれているのは分かってた。
でも、そんな、死ねないなんて。
そこまで。
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やっち(プロフ) - こんにちは。読ませてもらいました。甘甘翔くん大好物です。大好き (2021年10月30日 16時) (
レス) @page49 id: cc7865b69e (このIDを非表示/違反報告)
cori(プロフ) - emさん» ありがとうございます。私もこんな職場憧れます…！夢が詰まってます笑 また少しずつ戻ってこようと思います。またよろしくお願いします！ (2020年9月15日 5時) (レス) id: d86fdce482 (このIDを非表示/違反報告)
cori(プロフ) - ミントモモさん» ありがとうございます。少しずつですが戻ってくる予定です！またよろしくお願いします！ (2020年9月15日 5時) (レス) id: d86fdce482 (このIDを非表示/違反報告)
cori(プロフ) - かのんさん» ありがとうございます。少しづつですが戻ってこようと思います！また、他の作品も読んでいただけると嬉しいです(^^) (2020年9月15日 5時) (レス) id: d86fdce482 (このIDを非表示/違反報告)
まよゆり(プロフ) - 懐かしい面々が出てきて、楽しかった。ニノのスーツの値段！あの数字だけが、探せなかったあの時…笑。お、おう、と押され気味に返事するニノ。マキちゃんらしいプロポーズ。可愛い2人。短編ゆっくり待ってるね。 (2020年8月31日 20時) (レス) id: cd6d41f823 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：cori
| 作成日時：2019年9月7日 18時
