＊ ページ45
お、俺？
さすがに素っ頓狂な顔をしてたのか、隣の結城が「二宮さん大役！」と俺の腕を突いた。
「今回ね、あの、前の時呼んでた友達は呼ばないの。そんなに大きな式にはしないつもりで」
「まぁお互いの親族と、会社の親しい人間と、俺は少しだけ友人を呼ぶけどそれくらいにするんだよ」
Aが友達を呼ばないと言ったのは、ミナちゃんのことがあるからだろうか。
相葉さんとの結婚式が破談になった原因がミナちゃんだと知らないAの友達が来ることは、Aにとっていいことだとは思わない。
……だけど俺にスピーチが回ってくる理由は分からない。
「本当はそんな小さな式だからスピーチもお願いするのやめようかと思ったんだけど……」
「Aがさ、二宮は俺らにとって大事なやつだから、って」
「ぶ、部長！それは言わない約束です！」
「え？そうだったっけ」
ニヤッと意地悪そうな顔をした櫻井さんにAが頬を染めながら怒ってる。
イチャイチャすんなって、ここ公共の場ですよ？
……まぁでも。
ちょっと予想外に嬉しい言葉も聞けたんで。
「まぁ、おたくらの色んな危機を救ったり？部長には色々とAの情報渡したり？しましたもんねぇ」
「私の情報……？」
「ばっ、バカ二宮！」
「何？！二宮、何を教えたのよ！」
「こんな公共の場で言えることじゃないですよねー、櫻井ぶちょう♡」
「はぁ？！」
ま、別にね。
大した事じゃないよ？
たまたま単独で撮ったAの写真があったから送ってあげたりさ(「こんな可愛い笑顔をいつも向けられてんのか？」とかクソ面倒な絡み酒された)、
Aが書いた付箋とか喜びそうだよな、でもそれはそれでキモいな櫻井さんとか思いながら付箋を渡したりとか(「俺は2年前から取ってんだよ」って謎のマウントされた。何そんな前から取ってんすか)。
ね、櫻井さんがちょーっと、いやかなーりヤバいだけで俺がした事って普通でしょ。
「部長？！」
「大した事じゃねぇって」
「絶対うそ！何聞いたんですか！」
「うそじゃ……あぁはいはい、今日はいつもの洋食屋でも行こうか」
「はぐらかしましたね？！」
ふんふんと怒ってるAを子どもを扱うかのようになだめる櫻井さんを見てる俺と結城。
……だからイチャつくなってば。
「ふふ、仲良いですねぇ♡」
「お前ほんと純粋にバカだな」
「何おぅ？！」
まぁ……俺がすっげ楽しみにしちゃってんの、きっともうこいつにはバレてんだろうな。
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やっち(プロフ) - こんにちは。読ませてもらいました。甘甘翔くん大好物です。大好き (2021年10月30日 16時) (
レス) @page49 id: cc7865b69e (このIDを非表示/違反報告)
cori(プロフ) - emさん» ありがとうございます。私もこんな職場憧れます…！夢が詰まってます笑 また少しずつ戻ってこようと思います。またよろしくお願いします！ (2020年9月15日 5時) (レス) id: d86fdce482 (このIDを非表示/違反報告)
cori(プロフ) - ミントモモさん» ありがとうございます。少しずつですが戻ってくる予定です！またよろしくお願いします！ (2020年9月15日 5時) (レス) id: d86fdce482 (このIDを非表示/違反報告)
cori(プロフ) - かのんさん» ありがとうございます。少しづつですが戻ってこようと思います！また、他の作品も読んでいただけると嬉しいです(^^) (2020年9月15日 5時) (レス) id: d86fdce482 (このIDを非表示/違反報告)
まよゆり(プロフ) - 懐かしい面々が出てきて、楽しかった。ニノのスーツの値段！あの数字だけが、探せなかったあの時…笑。お、おう、と押され気味に返事するニノ。マキちゃんらしいプロポーズ。可愛い2人。短編ゆっくり待ってるね。 (2020年8月31日 20時) (レス) id: cd6d41f823 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：cori
| 作成日時：2019年9月7日 18時
