救済に来た転生者は目立ちたくない【鬼滅の刃】【完結】

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あぁ、悔しいぃ…



















妹には見合いの話が来ていたのに





周りの子たちにも来ていたのに





何故私には来ない？












気立て？ 風貌？ 器量？









巫山戯るな








私は周りの奴らよりも気立てが良かった！！







他の奴らよりも風貌も器量も優れていた！！！







裁縫だって料理だって洗濯だって所作だって出来た！！！








なのに！


何故私には見合いの話も男も来ない！！！！！






見る目が無い奴らばかりだ！！









あぁ悔しい！！



















けれど









ある日、私が真夜中に辺りを歩き回っていると








とてもとてもお綺麗なあのお方に出会った








それはもはや運命で








あのお方は私を綺麗と言ってくださった







その言葉に感極まった私は思わず泣き、今までのことを話した








あのお方は最後まで話を聞いてくださった






私に同情し、血を分け与えてくださった







力がだんだんと湧き上がるのを感じ、嫁入り前の娘らを全員喰ってやった








妹も友も






一人残らず喰ってやった






あまり音を立てると人がうじゃうじゃと近寄ってくるから


面倒臭かったが、攫う時は地面の中を移動し

娘を地面の中に引きずり込んで山に連れて行くようにした





娘達の断末魔を聞いて喰らうのは

とても気分が良かった




そうする度に、私の心が満たされていった








その後も、村や町を転々としては嫁入り前の娘らを喰らった





たまにその娘達が身に付けていた着物を着て、娘達のフリをして婚約者の男達を山に誘い込んで喰らった











騙された挙句、喰らわれる男達もそれはそれで面白かった






娘じゃなかったと分かった瞬間


怒りから大声で責め立てたり

恐怖で震え、その場に固まってしまったり





とても阿呆らしく無様だった








こんな光景を見れるのは


全てあのお方のおかげだ








あのお方のことは今でも慕っている






あのお方のためにも


今よりももっともっと人を喰らわねばならない













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