【小説】魔女達の魔導書記録 (ページ8)

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【Episode 7】tension【マルガレーテ】ページ8

正直どうすれば良いのかよく分からない。どう話しかければ良いのだろう。

「我輩の様な喋り方の者など居ないだろうな…」

この喋り方でどう接すればよいと？というか奴ら全員背高いよな？え、え、羨ましい。それに殆どの人年上な気がするぞー？………どうしよう。不安しか無いのだが。
…と、この様に緊張しているマルガレーテは
あたふたしないように冷静さを取り戻そうと頑張っていた。

「魔道士の皆様、本日はお集まりいただきありがとうございます。」

いきなり聞こえた声に少しびくっとする。
腕章からして…魔法省大臣の一人と理解できる。
魔法省大臣の女性は何かを唱える。あの詠唱だと音声魔法だろう。
音声魔法の効果で声量は会場全体に響く。

「厳正なる審査の結果、隊、隊長、副隊長はこの様になりました。」

女性がそう言うと、
前に幻影の掲示板の様なものが現れた。
……隊長の様な大役で無い事に安心する。隊長は違う人だ。名前、は……長い事しか覚えていない。普通だったら覚えていたが、緊張で埋め尽くされていた為だ。

会場が騒がしくなる。
…が、女性の「静粛に。」の一言で収まる。

「これより、隊別で相見えていただきます。

この機会に是非親睦を深めて今後の任務を円滑に進めてください。」

一礼し、ステージから女性が降りる。
…よく、話が頭に入って来なかった。我輩の今の状態を表すなら緊張(tension)だろう。

「まぁ、慣れれば良いだろう。」

いつしか友人も出来る。それまでゆったりと待っていよう。
少し緊張はほぐれただろうか。なんて思いながら指定された場所に向かった。