二話 ページ3
_______ガチャン
『ただいマウンテンゴリラ！！』
静かな部屋に響く声。
もちろん声がかえってくるはずもない。
なかなか癖と言うのは抜けないものだ。
なんとなく冷たい空気を吸いながら、洗面所に向かう。
返事がつい最近まで返ってきていたような気がする。いつから「お帰り」は聞こえなくなったんだっけ。
簡単に手洗いを済ませ、ネギなどを冷蔵庫にしまい、
ソファーに腰掛け再び携帯を見る。
『…あ、硝子から来てる。』
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硝子治療終わったよ
Aあ、恵の?
硝子そ。
Aお疲れー
硝子一応言っとく
A何を?
硝子骨折二カ所
Aありがと♪悟殺しとくわ
硝子笑
,
やっぱ硝子は女神ダワ。
『ふー、そろそろ夕ご飯つくるか。』
携帯を机に置き、台所に行こうとすると、
ピロン♪と、またなる。
硝子かなー、と思い見ると
『恵……！』
急いで返信する。
,
恵今帰ります
A分かった、あと、さっき硝子から聞いたけど骨折したんでしょ?
恵はい
A急がなくていいから気をつけて帰ってきてね
恵はい
A今日の夕飯はメンチカツだからねー!
,
『今日の夕飯はメンチカツっと。』
はぁ、骨折。あの馬鹿、何のためのせんせーなんだよ。
あと恵は「はい」しかいえないのかな？
返信すると同時にまた通知が入る。
『今度は誰_______
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,
,
LINE通知：五条悟
…晩飯作ろ』
そう言って冷蔵庫から玉ねぎや挽き肉を取り出す。
その間も通知音は止まらない。
『…はぁ。』
……あいつの登録名、ひでーのに変えてやろうかな。
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むー - ぽんさん» 保存した後数十秒ではずしたのに気づいていた方がいたとは……よく間違えることがあるんです。本当にすみません！わざとじゃないんです！本当にすみません！後、間違いで押してしまうこともあるので、そう言う言い方は良くないかと…でも、ご指摘ありがとうございます！ (2021年4月6日 19時) (
レス) id: b909ab9878 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ムスカリ♯ | 作成日時：2021年4月5日 23時
