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229話 ページ43

「ご、ごめんください」

「あ、銀さん!A様ならまだ寝てますよ」

と焦ってきた銀時をAの眠っている部屋まで案内する梓
部屋に入るとAは既に起きており銀時を見て顔を赤らめる

『よ、万事屋さん
じゃなくて銀時さんって呼んだ方がいいですかね』

なんて言いながら照れるA
梓は銀時を案内してからすぐ花蓮のところに行っており2人きりになる

「(も、もしかしてAともやってしまったのか!?
7股野郎なんてやばいよな)」

『……銀時さん?どうかしましたか?
もしかして昨日のはお酒の勢いってやつですか?』

「そんなことないに決まってるだろ!」

『えへへ、それならよかったです』

と嬉しそうに言うAに銀時は顔を赤らめる

『そ、その記憶はなくなってもこんな私を受け入れてくれてありがとう
って銀時さん?』

「い、いいいいやなんでもない
ちょ、ちょっと出かけてくる」

『う、うん』

と急いで屋敷からでていく銀時

『(やっばいな、めっちゃ恥ずかしい
ちょっと外に出てこよ)』

赤くなったほっぺを両手で冷ましながら一応と刀を持って外に出る

『………銀時さんかぁ
(いや、恋人だし別にそう呼んでもいいよね
うんうん万事屋さんなんて他人行儀だよね)
……銀さん……銀ちゃん
いや、やっぱり万事屋さんだな』

なんて1人でぶつぶつと言っているとAさん!という声が聞こえる

『えっと、君は?』

「あ、記憶ないんでしたね
俺は栗山善五郎です
昔あなたに助けてもらった1人です!
団子食べていきますか?」

『そうだったんだね
ごめんね、覚えてなくて
団子貰おうかな』

と座って団子を待つA

「どうぞ!Aさん」

とお皿に上に置かれた三本の団子を美味しそうと眺めるA
そのうちの1本を取りパクッと口に入れる

『おいしぃ』

「ほんとですか!?
よかった
それ俺が作ったんです」

『そうなの?善五郎くんすごいね』

と言われ嬉しそうに笑う善五郎

「お!Aさん、来てたんだな
どうだ?善五郎の団子前より上手くなっただろ?」

「ちょっと親父
Aさんは前の記憶ないんだよ!」

「あれ?そうだっけか?」

と話しているのを聞きながらもう一本取る

『前に作ってくれた団子を覚えてないなんて
私は勿体ないことしてますね』

「そ、そんな
今美味しいって言ってくれるだけで十分ですよ!」

『ほんと美味しいよ
ありがとね』

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作者名: | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/my.php  
作成日時:2020年7月11日 21時

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