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225話 ページ39

『ここは天国ですか?』

と猫カフェにやってきた万事屋一向
Aは今まで見た事ない程にやけた顔をしている

「なんか腹立つな」

「分かります、ここに同じネコ科がいるのに」

と拗ねている銀時と梓
それに苦笑いする新八

「めっちゃ可愛いアルナ!」

『もうここに住みたい』

と気にしていない2人は猫を見ながら飲み物を飲む

「な!私だって同じネコ科です!
いくらでも触り放題ですよ!」

『え、ネコ科?
ネコ科って?』

「知らないアルカ?
この子達の事アル
あと梓もそうネ!」

『梓ちゃんは私達と同じ人間だよ
ってう事は私もネコ科?』

「それは違うぞ、梓」

「はい、分かりました」

と立ち上がりジャンプして豹に変わる梓

『梓ちゃん可愛い!』

と梓の元に行き抱きつくA
それに満足した梓は喉をゴロゴロと鳴らせている

「それにしても、土方さんがあんなにあっさりOKしてくれるなんて思ってませんでしたよ」

「でも素直じゃないからA落ち込んでたネ」

「俺あいつのそういうとこ嫌いだわ
Aそろそろ記憶の手がかり探しに行くぞ」

『あ、はい
分かりました』

と珍しく銀時がお会計を済ませ外に出る
Aは名残惜しく思い猫を眺めていた

「それにしてもどこに行くんですか?」

「とりあえず記憶失くした所だな」

と吉原に向かう万事屋一向
吉原に着くとまず場所を案内してもらおうと月詠のいる場所へ向かう

「本当にいいのか?」

『はい!それとあの時はありがとうございました』

と笑顔で言うA

「元気そうでなによりでありんす」

「月詠さんありがとうございます
私が道を忘れちゃったばっかりに」

「わっちもAの顔が見たかったから主は何も気にすることはない」

と言う月詠に梓とAはかっこいいとハモって言う
そしてAが記憶を無くした場所へ向かう
その場所はまだ血の跡が残っており異様な雰囲気がある

『ここで私は』

とうろうろしだすA
そして血の跡が濃い場所に手を置きうーんと考える

『(ここで先生の事を思い出したから他のことも思い出せると思ったんだけど)』

「どうですか?」

『うーんどうも何も思い出せなくて』

「やっぱ無理か
まぁ焦んなくても大丈夫だろ」

とAの頭を撫でて言う銀時
それにしゅんと落ち込むA

『私が早く思い出したいんです
それはダメですかね?』

と困ったように笑うAにその場にいた者は何も言えなくなった

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作者名: | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/my.php  
作成日時:2020年7月11日 21時

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