216話 ページ30
｢2〜5番隊と1番隊の一部は東のアジトに
6〜10番隊は南のアジトに向かえ！
各隊長の言うことに従え
残りはAの救出に吉原へ向かう｣
と言う土方の指示でそれぞれパトカーに乗り込み東と南に散らばっていく
｢それにしてもトシ、こんなに派手に動いて大丈夫なのか？｣
｢あぁ、あいつがボスの天人を抑えてる
だから叩くなら今しかねぇ｣
｢近藤さん分かってないですねぃ｣
｢1から説明しましたよね
山崎さんのレポートに松尾達は捕まっていて本当のボスはスライム型の天人だって事はさすがに分かってますよね？｣
とカズが言うがあ、あぁと分かっていなさそうに言う近藤に土方とカズはため息をつく
｢まぁ要するに敵はどんな人にも擬態するスライムってことでさぁ｣
｢ならお妙さんにもなれるのか!?｣
｢今そこ関係ないですから
Aさんが危ないんですよ!?｣
｢それは分かってるさ
だがAはそう簡単にやられるようなやつじゃない
それに梓と吉原の人もいる
だから俺達はまず捕まっている人を救助する｣
と急にシリアスモードに入りそう言う近藤に3人は同意する
その頃梓と月詠はアジトへ着き階段を登りきり先程までAと天人が戦っていた場所へ着く
｢A様がいない｣
｢それに何も聞こえぬ｣
と探索し始める2人梓が奥の部屋へ行くとそこには逃げないように左手と窓の枠に手錠をつけられているAがおりまだ目を覚ましていない
｢月詠さん！いました！
今取りますから｣
とAのポケットを探って鍵を見つける梓
梓の声でやってきた月詠はAの刀を見つけたと刀を持っている
そして鍵で手錠を外しAを壁にもたれさせる
｢あと少しでカズさん達が来ます
それまで奴に見つからないといいのですが｣
｢とりあえずわっちが運ぶ
主は刀を持っておれ｣
と月詠は梓に刀を渡しAをおんぶする
梓はそんな月詠の後ろを歩き周りを警戒しながら刀をぎゅっと握る
｢それにしてもその天人はどこに｣
と月詠が言っている最中にAは目を開け月詠を蹴って降りる
｢目覚めたのは良いが乱暴でありんすな｣
そうですねと梓がいい2人でAの方を見るとそこには目の光は消え銃を構えるAの姿があった
｢まさか！
月詠さん！逃げて！
今のA様は｣
と警告している間にAは銃を梓目掛けて打つ
梓はなんとか避けAの手を蹴り銃を奪う
その銃声を聞きつけ下からにゅるりと天人がやってくる
｢やぁ、梓
またあったね｣
とニヤリと笑った
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作者名：唯 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/my.php
作成日時：2020年7月11日 21時
