【銀魂】真選組総長は元攘夷志士Part5 (ページ22)

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208話ページ22

｢姉貴来やしたぜ｣

と言う沖田の目線の先には髪を下ろし手には色んなものが入ったカバンを持っている

｢それじゃぁ行くか｣

と言う土方の声で歩き出す5人

｢姉貴は銭湯のもの使わないんですかぃ？｣

『使い慣れたものが1番だからね
それより近藤さんとカズは？』

｢それなら俺たちは先に行ってるって言ってやしたぜ｣

『後で謝らないとな』

｢その必要はないと思うよAちゃん｣

と後ろから言う花蓮にそうかな？と言うA
その隣の沖田が前にいる土方に向かって

｢どっかのニコチンマヨラーも先頭切って歩いてやすが来たのは姉貴とそんなに変わりやせんし｣

『そうなんだ
トシ準備しに行くの早かったのに
あ、分かった楽しみであひるとか持っていこうと思ったけどキャラじゃないしとか考えてたんでしょ？』

｢ちっげーわ！
自分のシャンプー持っていくか迷っただけだ！｣

『まぁそういう事にしておいてあげるよ』

と楽しそうに話す3人
後ろにいる黒豹親子はその様子をだべりながら見ている

｢梓、意識しすぎちゃダメだよ
裸の付き合いってやつで何とかなるはずだから｣

｢……うん｣

と不安になり顔が暗くなる梓
花蓮は梓の頭を撫でAの後を付いていく

『あ、女性陣は僕が払うよ』

と財布から500円をだして払うA
花蓮はありがとうと言い先に中に入る

｢ありがとうございます｣

『ついでに上がった時のコーヒー牛乳も飲みたいでしょ？』

ともう100円を渡して花蓮の後を追うA
残された梓はその100円を見つめぎゅっと握りしめてから暖簾をくぐる

『花蓮さん脱いだものはここに入れるんですよ
それでこれを取って手首に付ける』

｢なるほど
これなら無くさないわね
銭湯ってすごいわね｣

『また江戸に来た時はいつでも来てください
お供しますので』

と言うAの言葉が聞こえた梓は持っていた100円を落とし

｢私たちは江戸から出ていかないです
私は貴方から離れたくないです
どんな理由でも離れたくないんです

善五郎さんから聞きました
善五郎さんのために1人で敵を倒したって
今回だって奴らを倒すために1人でカタをつけようとしてるんじゃないですか？｣

と声を振り絞って言う

『それは仕事だからよ
貴方は関係ない
それにもう江戸から離れることは決まってる
ですよね、花蓮さん』

｢えーっとこの話はとりあえずお風呂浸かってからにしない？｣

と一目散に逃げたい花蓮はそう提案し一言を喋ることなく身体を洗い終えた3人だった