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187話 ページ50

「ご主人様はほんとに帰ってくるのでしょうか」

と急に言う梓に銀時とカズは飲んでいたものを吹き出す

「初めは1ヶ月って言ってたのに
もう2年と4ヶ月を過ぎてるんですよ
歳はとってないですけど
早く帰ってきて欲しいです
やっとちゃんと主人だと思えたのに」

サザ〇さん方式ってすごいですねと言う梓だが他の4人はえ、ちゃんとって何?と思っている
それを察したのか単に言葉にでたのかは分からないが銀時が口を開く

「え、ちゃんと?
どういうこと?」

「私今まで気味悪がられて捨てられてきたんですけど
其れが嫌で次第に主人じゃないと思った人はこの手で」

と言ったところでカズがその口を押さえる
銀時もあちゃーと頭を抱える

「銀さんその反応知ってたんですね!」

「なんで教えてくれなかったヨ!
酷いネ!」

「あいつからお前らには言うなって言われてたんだよ
まぁ梓からこうポロリとでるとは思わなかったが」

「梓、その事は真選組の屯所で特に土方さんには言ったらダメだからな!
わかったか?」

「はい、分かりました」

「それでお前はもしかしたら俺達に自分押し付けて主人になることから逃げたんじゃないかって思ってんのか」

「そんな感じです
だって一緒に騒ごうって言ってくださったのに
今まではヘラヘラしてても視界に入るだけでも怒られたりしてきたので嬉しかったんです
そんな人にまで捨てられたら私は」

と泣きながら言う梓
そんな彼女を見ながら子どもっぽいなんて考えている大人2人新八と神楽は慌てて大丈夫だよ!大丈夫アルヨと慰めている

「いいか梓
お前が今までどんな野郎を見てきたかは知らねぇ
だけどなあいつは山南Aっていうやつはお前が思ってる様なやつじゃない
絶対帰ってくる
あ、でもお前の主人にはなりたくないだろうな」

と最後の一言でえ?と銀時の方を見る梓

「あいつはお前のこと仲間だって思ってるはずだ
仲間だったら信じるのが当たり前の事だろ?」

と梓の頭を撫でながら言う銀時に梓は涙が止まる

「そう…ですよね」

「あいつが帰ってきたら何でも言うこと聞いてもらえ」

「はい!」

と梓にいつもの笑顔が戻った

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作者名: | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/my.php  
作成日時:2020年6月17日 21時

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