180話 ページ43
「行ってきます!」
「おう、気をつけてな」
「はい!」
と元気になった梓がまたラジオ体操へと向かう
「(非番の時にでも様子見に行くか)」
と梓の楽しそうな後ろ姿を見てそう思うカズ
梓はスキップしながら公園へと向かう
「神楽ちゃん!」
「梓、風邪はもう大丈夫アルカ?」
「うん!
この通り寝たら元気になったよ!
それで本郷くんの方は?」
「あいつは雨だからまだ来てないアル
知ってたアルカ?
雨の日は不戦勝扱いでハンコ貰えるネ
だからあいつが来るまで雨止まないアル」
「なら雨あがるまでハンコ揃わないね!」
と二人はラジオ体操をはじめる
2人しかいない公園にラジオ体操の音楽だけが流れる
その日から8月が終わって皆勤だと褒められても9月になって沢山の通行人がいても2人はラジオ体操をやめない
カードの下には紙を引っ付け坂田と一ノ瀬のハンコが増えていく
「ラジカセ雨の中でも使えるのかな?」
「きっと使えるネ」
といつも通り雨であろうとラジオ体操を始めるためラジカセにカセットをいれるがラジカセが壊れてしまい2人とも気分が沈む
「歌舞伎町ラジオ体操第一!
よーい!」
と言う声に2人は驚いて見る
「よーいって言ったんだ、立て、ハンコやんねぇーぞ」
「「銀ちゃん/銀さん」」
「まずは腕を前から上に大きく背伸びをする運動」
と銀時が言うといつの間にか周りにいた新八やお妙、桂やカズ、さっちゃんや長谷川さんがいた
「はい!1.2.3.4.5.6.7.8!」
と運動を始める大人達に神楽も梓も泣きながら立ち上がって一緒に運動をする
その日からは冬になって雪が降っても春になって桜が舞ってもそのラジオ体操が辞められることはなく巡り巡ってまたセミのなく夏になる
「ハンコ押すから並びやがれ
1列に並べよ」
と銀時が言っている傍で神楽と梓は3つのカードを見ながらハンコの数が同じかどうか見ている
そんか2人の肩をぽんと押す人物が1人
2人は振り向くと嬉しそうにする
「雨止んだアル」
「雲も晴れたね」
と言った
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作者名:唯 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/my.php
作成日時:2020年6月17日 21時