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98話 ページ8

「Aさんはもう大丈夫そうね
それに傷も浅かったみたいだし」

とAに傷はほぼ塞がっており念の為と包帯を巻かれる

『ありがとう妙ちゃん
お世話になったよ』

「はぁ
お前紅桜にボコボコにされてたくせにもう大丈夫って!?
銀さんまだ動いちゃダメって言われてんだよ!」

『僕は銀時みたいにお腹串刺しにされてないから!
おもいっきりシュッってやられただけだし!
その時の傷はほとんど背中だから大丈夫なの!』

「いや大丈夫じゃねぇだろ!
まだ休んどけよ、な?」

『ダメ!
早く公務に戻らないとトシにどやされるの!
このバカよろしくね妙ちゃん』

「はい
お仕事頑張って下さいね」

『うん!』

と元気よく返事をし志村家を出ていくA
その後ろ姿をみている銀時は動けない生活に耐えられないと言った表情だったがAは無視して仕事に向かった

『(誰にも見つかりませんように)』

と忍び足で部屋まで向かうA
姉御じゃないですかぃという声に振り向くとそこには総悟がいた

「今度は何してたんですかぃ」

『な、なんの事かな
ちょっとわかんないなー』

「(ほんとに嘘が苦手ですねぃ
まぁそんな所も可愛いけど)
カズが心配してやしたぜ」

とだけ言いその場を去って行く総悟
それに一安心と胸を撫で下ろすA
早足で部屋へと向かう

『カズ、ただいま』

と部屋に着くなり襖を開けそう言うA
徹夜をしていたのか隈が濃いカズが嬉しそうに名前を呼ぶ

「もう大丈夫なんですか?」

『うん!この通り』

と腕をぶんぶんするAにカズは楽しそうに笑う

『カズ心配させてごめんね』

「いいですよ
貴方が生きてるならそれだけで」

『(可愛い!
ほんといい部下を持ったなー
僕は幸せ者だよ)』

「Aさん?どうしたんですか?」

『いいや、なんでもないよ
ただいい部下を持ったなって』

と幸せそうに笑うAにカズは顔を赤らめる

「ほんとAさんって天然たらしですね」

『え!そうなの?』

と何かしたっけと考えるA
その姿を見てほんと天然だなーと考えていると勢いよく襖が開く

「おい、A
お前今までどこいたんだ?」

『げ、トシ』

「げ、じゃねぇよ
早く言え
言わねぇと甘いもの禁止にするぞ」

『わかった!言うから!
甘いもの禁止されたら生きてけないし!
辻斬りだよ辻斬り
そいつに会ってボコボコにされたの!』

「辻斬りって似蔵か
だから鬼兵隊について調べてたんだな
一言言えや」

『それはほんとにごめんなさい』

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作者名: | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/my.php  
作成日時:2020年6月3日 21時

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