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97話 ページ7

「俺はそいつが腹立たしくてならねぇ」

「高杉俺とてこの地を何度更地に変えてやろうかと思ったか数しれぬ」

『それを言うなら僕もだよ
でも銀時がそれをしてないんだ
1番恨んでるはずの銀時が耐えてるのに
僕達にそんなこと出来ないんだよ
いや、しちゃいけないんだよ

それに僕は守る側だし
何より大事な人達が沢山いるんだ』

と声を振り絞りそう言うA

「今のお前は鞘に収める気を失い
ただ悪戯に破壊を楽しむ獣にしか見えん

この国が気に食わぬなら壊せばいい
だが江戸の人々ごと破壊しかねん貴様のやり方は黙って見てられぬ

他に方法があるはずだ
犠牲を出さずともこの国を変える方法が」

『そうだよ晋助
松陽先生だってそれを望んで』

とAが言うと後ろから不気味な笑い声がする
A達が振り向くとそこには天人がおり桂がどうとか話している

「ヅラ聞いたぞ
お前さん以前銀時とAに似たやつと一緒に
あの春雨相手にやらかしたらしいじゃねぇか
俺はな連中と手を結んで後ろ盾を得られねぇか苦心してたんだが
おかげで上手く事が運びそうだ
お前達の首を手土産にな」

と途中でAに似たやつと言う言葉にAはぎくりと肩をびくっとさせる

「高杉!」

「言ったはずだ
俺はただ壊すだけだ
この腐った世界を」

『晋助、やめて
お願いだから』

「ならどうするべきか分かってるよな
って言っても辞めるつもりはねぇが」

『……こんな事間違ってるよ
僕はまたみんなが……4人で!』

「それ以上は言うな」

と刀に手をかける高杉
それを見たAは自分も刀に手をかける

「クックック
いいぜ
今日は逃がしてやる
また会う時は覚悟しとけ」

と言われ桂の後を追う

「Aそのなりに髪どうした?」

『……イメチェン』

「お前らもあいつらと逃げろ」

と銀時に言われカズは任せろと言い桂の船へと向かう

『カズ!2人が!』

「あの二人なら大丈夫です
貴方が1番分かってるでしょ」

『………わかったよ
今回ばっかりは言うこと聞く』

「よかったっす」

と乗ると奥では真選組と騒いでいるがエリザベスは救急箱をAに渡す

『君優しいね
ありがとう
カズ、頼めるかな』

「はい!」

と応急処置をしていると神楽と新八がやってくる

「カズさん!
それにAさんも!」

「すごい怪我ネ」

『ちょっと無茶しちゃって』

「無茶しちゃってじゃないっすよ!
ほんと心配したんすからね」

『ほんとごめんね』

と申し訳なさそうに笑った

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作者名: | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/my.php  
作成日時:2020年6月3日 21時

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