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109話 ページ19

『(やっべパフェ食べてたら遅れた)
トシー遅れたー
って死にそうじゃん』

「おせぇんだよ!」

と敵を斬りながらそう言う土方
Aはごめんごめんと笑いながらコンテナから降り土方と背中合わせになる

『ここからは僕に任せてよ
全員粛清してやるさ』

と刀に手をかけひたすら斬って斬って斬り掛かる
銃も使い敵を倒していく

『トシ!足が』

「うるせぇ大丈夫だ」

『大丈夫じゃないでしょ!』

と土方に肩を貸し敵に斬り掛かる

「置いてけ
じゃねぇとお前も死ぬぞ」

『死ぬわけないでしょ』

と話しているといつの間にか囲まれる
そしてコンテナの上からは偉そうに話しているやつが1人
Aはそいつの話を聞かず自分の首元の布を取り土方の足に巻く

『さっきから何言ってるか分からないけど
ミツバさんをそう言う風に言うなんて
この鬼の副長と僕が許さないよ』

「そうだな」

と一言言いタバコをつける
そして言葉を続ける

「外道とは言うが俺も似たようなもんだ
酷い事を腐るほどやってきた
挙句に死にかけてる時にその旦那叩き斬ろうってんだ
酷い話だ」

「同じ穴の狢と言うやつですかな
鬼の副長とはよく言ったものです
貴方とは気が合いそうだ」

『トシはお前みたいなクズとは違う
お前と一緒にするなクソ野郎』

「落ち着けA」

『でも!』

「それにそんな大層なもんじゃねぇよ」

と言いながら刀を使って立ち上がる土方
それを見ているAは大丈夫か?と心配そうに見ている

「俺はただ惚れた女にゃ幸せになって欲しいだけだ」

『(やっぱ惚れてたんだ
鬼の副長が可愛いねぇ)』

「こんなところで刀振り回してる俺には無理だが
どっかで普通の野郎と所帯持って普通に生きてって欲しいだけだ
ただそんだけだ」

『(うわーめちゃくちゃわかるー
僕もそうだったからなー)』

「なるほど
やはりお侍さんが考えることは我々外道には分かりませんな」

と言い手を上げるそして降ろしたと同時に打てと命令し煙があがる
そして煙が少しはれると近藤さんの声でいけー!と言うのが聞こえてくる

『え、なんで?』

「お前が言ったんじゃねぇのか」

『言ってないよ!
トシから奢りだよ!
言うわけないじゃん!』

「そうか」

と少し安心するAと土方

「お前はアイツらの所にいけ
俺はあいつを追う」

『分かったけど無茶はしちゃだめだから
無茶したら団子100個ね』

「おう」

と逆の方向へ走っていった

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作者名: | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/my.php  
作成日時:2020年6月3日 21時

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