82話 ページ41
『ほんと女中さん達には悪いことしちゃった
でもこんな休日に殺そうとしてくる攘夷浪士が悪いんだから仕方ないよね』
と頭の中でひたすら考えているAの前にひとつの影が現れる
「あれ?Aさんじゃないですか」
そうAに話しかけるのは銀時と同じ万事屋をしているメガネだった
「メガネって扱い雑すぎない!?」
『あー新八くんか
こんな所でどうしたの?』
「あ、流すんですね
えっと姉上に頼まれていた買い物をしていて」
『そうなの?
それなら僕も手伝うよ』
とお登勢の所にはまだ行かずブラブラしていたAだったが新八の手伝いが終わったら行こうと心に決める
そんな手伝う気満々なAとは裏腹に申し訳なさを全面的にだす新八
「え、いやいや全然大丈夫ですよ
それにせっかくの休みみたいですし
ゆっくり休んだ方がいいと思います」
『遠慮しないで
僕がしたいだけだからさ』
と新八に笑顔で言うA
それに顔を赤くさせるチェリーボーイ(新八)
『新八くん大丈夫?
顔赤いよ?熱?』
と新八の気も知らずAは自分のおでこを新八のおでこにつける
『熱は無いみたいだけど
本当に顔赤いよ』
「い、いえ大丈夫です
(こんなの知られたら銀さんに殺される)」
と言っている新八はさっきとは逆に青くなっていく
『ほんとに大丈夫?
次は真っ青
僕よりも新八の方が休んだ方がいいんじゃないかな?』
「だ、大丈夫ですので!」
と言ってものすごいスピードで走り去る新八
彼のいた方に伸ばした手は空を切り落ちる
『新八くんどうしちゃったんだろう
まぁ本人も大丈夫って言ってるし大丈夫だと信じよう
今からすることもないし
そろそろお登勢さんの所に行くか』
と今度は万事屋の下にあるお登勢の店へと歩いていく
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作者名:唯 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/my.php
作成日時:2018年7月24日 17時