71話 ページ28
「今からエイリアンVSヤクザ見てくるがAも来るか?」
『いやいいよ』
「そうか?
絶対泣けるぞ」
『泣きたいわけじゃないんだけど』
「土方さん無理やり誘うのは野暮でさぁ」
『そうだそうだ』
「ったくじゃぁ原田と2人で見てくるよ」
『楽しんで来てね』
「おうよ」
「それにしてもAさん前までは行ってやしたよね」
『飽きちゃったよね』
「あー」
『あと隣で泣き続けられる身にもなってよ
しかも原田さんまで泣くんだもん』
「それは一緒に見たくなくなりまさぁ」
『それじゃぁ僕は見回りに行ってくるよ』
「そうですかぃ」
『カズー見回り行くよー』
「はーい」
『今日は江戸の端の方に行くよ』
「まだ行ったことないんでいいっすね」
『行ったことはあるんじゃないかな』
えっと確か神威さんと阿伏兎さんだったっけな
春雨の第七師団夜兎部隊
結構手強い相手だったな
出来ればもう戦いたくないよ
「あ、そう言えばそうでしたね」
『何も無かったところだね』
「あぁいう所こそ犯罪が多いですしね」
『そうそう』
「だから見回りってことですね」
『そうそう』
「さすがAさん」
『よし行くよ!』
「はーい」
まぁそれは建前で早く帰れる場所にいるとトシが来て泣きながら感想言ってきそうだし
僕毎回2人が泣くから内容が頭に入ってこないし
やっぱり映画は1人で行くものだよね
「それにしても土方さんと原田さんと映画行かなくてよかったんですか?」
『うん
それに一応勤務中だよ』
「一応ですね」
『それに映画に集中できないしね』
「あーなんとなく分かります」
『わかってくれて良かったよ』
「でも俺実はヤクザVSエイリアン見てたんすよね」
『そうなんだ』
「それで良かったらですけど一緒に見に行きませんか?」
『そうだね
トシと原田さんと行くよりは全然いいし
行こうか』
きっとカズならトシ達みたいにはならないはず
「いつ行きます?」
『明日とか?』
「そうですね!」
「おや真選組がこんな所で何の用だい?」
『見回りです』
「お勤めご苦労様
これいるかい?」
「これって?」
きゅうりだろうけど
なんか違うのだったら嫌だよね
「さっき取れたばかりのきゅうりだよ」
『それはありがとうございます!』
「有難く頂きます」
「これからも江戸を守ってくれ」
『えぇもちろんです』
こんなこと言われるのは初めてだな
そんなこと言われたら仕事手を抜けないじゃないか
今まで以上に頑張っちゃいそうだよ
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作者名:唯 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/my.php
作成日時:2018年7月24日 17時