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58話 ページ15

船から出れたのはいいけど

『ここどこー!?』

やばいよ
ここどこなの
いや今更船に戻ってここどこですか?なんて聞けないし
それにもう誰もいないだろうし
え、どうしよう
と、とりあえず人がいたら教えてもらおう
うんそうしよう

『だーれーかーいーまーせーんーかー!!!』


シーン


『わ、笑えないよ』

う、嘘だ人がいないなんて
誰か僕に嘘だって言ってくれ
いやそんなこと言う前にここどこか教えてくれよ
ちょっと待てよ僕は一体どうやって帰ればいいんだ!?
え、僕ここで死ぬの!?
死ぬならさっきの方がなんかいいわ
いや死ねないけどね!

「おやお嬢さん見かけない顔だね」

『え、えっと僕ここに来たのはいいんですけど
ここの場所がどこか分からなくて』

「ここかい?
ここは江戸の端っこいわば江戸の出入口ってとこだな」

『そうでしたかありがとうございます』

「よく分からんが頑張ってな」

『はい!』

いやー優しい人っているもんだな
とりあえずまっすぐ進むか
………ちょっと待って
あのこっちに走ってきてる銀髪天パって

「Aー!」

やっぱり銀時だ
でも何でここに?

「A大丈夫か?なんかされたりしてねぇだろうな」

『うん大丈夫だよ
ちょっと傷口開いちゃっただけだよ
あとは多分怪我してないはずだから』

「それ大丈夫じゃねぇけど
とりあえず無事でよかった」

『心配かけてごめんね銀時』

「当たりめぇだ」

『ありがと』

「旦那ー見つかりやしたか?」

『総悟!?』

え、何で総悟まで?

「姉貴!やっと見つけやした」

「いやー沖田くん君のおかげで見つかったよ」

『え、総悟のおかげ?』

「Aさんの持ってる銃にはGPSが」

『え、嘘でしょ』

「嘘じゃありやせん」

『そんなものをずっと持っていたのか
それにしても何でそんなことを?』

「姉貴の部屋にこれが」

【山南Aは我らがいただいた】

『なるほど』

「早く帰ろうぜ」

『だね』

探してくれたんだ
2人には今度なにか奢ろうかな

『そう言えばカズとかトシとか近藤さんとかとっつぁんは?』

「土方さんとカズならあの船を調べてまさぁ
近藤さんととっつぁんは分かりやせん」

『あーあの船ね』

もう誰もいない船に2人は行っちゃったのか
ちょっと申し訳ないことをしたな

『また今度どこか食べに行こうか
もちろん僕のおごりで』

そうこの言葉を言ったことを後悔するのはもう少しあとのお話であった

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作者名: | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/my.php  
作成日時:2018年7月24日 17時

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