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57話 ページ14

ここは?春雨の船の中かな?
服は……隊服のまま
刀は…ってないじゃんどこいったの!?
あーあそこにあった

「おーお目覚めみたいだな」

この人は一体……春雨の人なんだろうけど
誰なんだ?

「嬢ちゃん俺が誰だ?っていう顔してるな」

『まぁ初対面ですし』

「俺は阿伏兎よろしくな嬢ちゃん」

『その前に僕もう嬢ちゃんっていう年じゃ』

「そうかい」

この人話聞いてるの!?
てかあの番傘もしかして夜兎?
だとしたら春雨第七師団ってわけか

「阿伏兎起きた?」

「あぁ起きたぜ」

『あなたは?』

「俺らの団長」

「神威だよ」

『そう
あとそれと貴方達って春雨の第七師団よね』

「うん、そうだね」

『なら僕はまだ君達とは関わってないんだけど
なんで神威さんは僕のことを?』

「…これを見てよ」

そう見せられたのはカズが人質となった時の映像だった

「君って強いんでしょ
それに可愛いし気に入らないわけがないよね」

『ちょっと訳が分からない』

「だーかーらー」

それと同時に僕の後ろにある壁を殴る
その1発だけで壁はボロボロになる

「あんまりうるさいと殺しちゃうよ」

『やれるもんならやってみなよ』

「へぇーやっぱり面白いね」

『貴方も物好きよね』

「すまんなこいつは戦いしか脳がねぇ」

いわゆる戦闘狂ってわけ!?
え、そんな奴にかかってこいって
僕死ぬんじゃない!?

「ほらよそ見してると死んじゃうよ」

そう言われ気がつくと僕は飛ばされ壁にいた
お腹が痛い
何ていう怪力だよ!?
もしかして神楽ちゃんにもこんな力が!?
まぁそんなこと言ってる暇はない
早く刀取らないと
その為にはこいつの動きを止める必要がある

「銃なんて持ってたんだ」

『これでもおまわりさんだからね』

でも結構キツイのも確かだ
しかし相手の両足を撃った
いくら夜兎でもこれは

「今回は君の勝ちだよA」

『何で名前を?』

「こいつお前に惚れてな
調べるの大変だったんだぜ」

「ちょっと阿伏兎!?」

『それならこういうことせずに正面からおいで
茶菓子くらいはだすから
それに僕には心に決めた人がいるからね』

「それも知ってるよ」

『そうだったんだ』

「これは早く撤退しねぇと俺ら全滅させられちまう」

『そうですね早く逃げた方がいいですよ』

阿伏兎さんって意外とちゃんとした人なんだな
なんかオカン的な感じがするよね
まぁあとは何やかんやあって船から出ることが出来たとさ

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作者名: | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/my.php  
作成日時:2018年7月24日 17時

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