あいつらの為に自分を売った私を褒めてほしい【東京リベンジャーズ】

○第十八話 ページ21

「いらねえ」
そう言って思わず構える。
黒髪のセンター分け。
八重歯がちらりと覗いていて、ネックレスをつけている。
「名前何？」
相手の事を知っておく。
もしものことがあったとき、より多くの情報を持っていたほうがかなり有利だ。
だが、私の警戒とは違い相手はあっさり名前を教えてきた。
「俺は場地圭介！よろしくな。
お前の名前は？」
「灰谷、、、A」
にかっと白い歯を見せる場地。
「いい名前だな！！」

そこから創設メンバーと知り合った。
マイペースなマイキー

皆の兄貴、ドラケン

脳がミジンコレベルのパーちん

全てがママの三ツ谷

クソやんちゃの一虎

男という男、場地。

そして私。
皆に比べてやはり劣っていた。
多分最初からこうなる運命だったんだ。
皆とは違うって。
十二歳の頃はとても楽しかった。
海に行って男どもがギャルに見とれまくったり、
私のビキニ見て盛り上がったり、
喧嘩しまくって、サツから逃げたり。
マイキーの誕生日があるまでは。

真一郎が、死んだ。
一虎が殺したらしい。
そこに驚いた。
なんで殺したのよ。
正直真一郎は好きじゃなかった。
なんならマイキーも。
エマは別。
真一郎は心のそこから憎み、恐れていた。
私がマイキーたちにくっつく理由はまだあった。

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