あいつらの為に自分を売った私を褒めてほしい【東京リベンジャーズ】

○第十七話 ページ20

バサリと上から白いものが落ちてくる。
「トップクな♡ガンバれよ♡」
認められた。
これで稀咲の事がわかるかもしれない。
なにより場地に危険な目に合わせたくない。
一虎と仲良し。でもそれが裏目にでたら？

まずい。マイキーよりも先に潰される。
それは避けて通りたい。
これではっきりお別れか。
上を向く。唇をかむ。
涙が溢れないようにするのに必死だった。
大丈夫よ、A。
きっとできるわ。
泣くのはこれっきりにしなきゃ、守れないよ。

でも、、、
悲しくて悔しくて、、、
だけどトーマンメンバーを許す事もできない。
憎しみを通り越したら何もないんだよ。
辛いな。
バカ。そんなことをうだうだ迷うな。
決めたでしょ。もうやるの。
「よろしくお願いします」
歓声が飛び交う。
しかし大きな声が響いた。
「A、ちょっと待て！
なんでそんなことをするんだ！？」



言ってほしくなんか無かった、、、
決心が揺らいじゃうじゃん。
いつでも手を差し伸べてくれたのは


場地圭介だった。

幼い頃、六本木を私達は仕切っていた。
兄弟三人で。
でも兄二人はネンショーへ行った。
私をかばって。
親もいない、頼っていた兄もいない。
そんなとき、助けてくれた。
あの頃から私は強がってやられる前にやってしまえ。の精神で生きてきた。
一人が怖くない。
そう思っていた。
でも違った。孤独は殴られるよりも辛くて苦しくて。
気が狂いかけた。

「ペヤング、食う？」

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