13 ちゃんと休まなきゃ駄目ですよ! ページ13
朝、いよいよの三日前からの疑問をぶつける為に夏輝さんの部屋へ行くと銃を撃たれた。
避けたはいいものの銃が当たるよりも痛い思いをしてしまった。
これなら普通に当たってたほうが良かったかも…(泣)
「は、話が…あって…来ました…」
「馬鹿だね。…座りな、適当に」
「はい…」
この人に馬鹿と言われた…ぼっちにっ!
何の用?と問いかけられると国広は躊躇わずに答えてほしい事を口にする。
「要さんって…男…ですか?」
「へ?」
なぜかポカーンとしている夏輝さん。
「女」
「えっ」
「だけど、要を女とは思っちゃだめだから」
「え?」
ビックリ…。
要さんが女と言う答えにもだけれど、かなたんと呼んでいる夏輝さんが要…と呼び捨て…。
そしてなぜ女と思ってはいけないのだろう?
「分かった?」
「はぁ…」
曖昧な返事をするが、何故だ何故だと疑問が増える。
それを普通に質問していく。
「何故、女と思っては駄目なんですか」
「待ってる人がいるんだよ」
「…?」
「そいつがかなたんを男へと変化させた。サバゲーの世界に放り込んで勝手にいなくなった奴だよ」
「え、ではその要さんを女から男へと変えた人はサバゲーしてないのですか?」
「!?」
「夏輝さん…?」
カップを落としそうになる夏輝さんに心配して思わず手を伸ばすが払いのけられてしまう。
「ッ…!」
「ごめん…」
その一言は消えそうな声でいつもの冷たさは無く、逆にもっと心配になる。
具合が悪いのか分からない…心配が募っていく中、夏輝さんは国広の質問に答えてくれた。
「いや…今は…やってないよ」
「へ、ぇ…」
「ま、俺はかなたんが、この世界に入れてくれたかなたんが大好きだから」
「…」
「俺はずっと一緒だよ」
笑顔を作って夏輝さんはそういった。
おそらく、要さんの事が好きと言うのは事実だと思うが…うーん…。
やっぱり、聞いてしまわないほうが良かったのかもしれない。
「すみません、朝早くに…もう国広は帰ります」
「え…っ?あ、如月君!」
「ちゃんと休まなきゃ駄目ですよ!」
そう布団の上に夏輝さんが入るのを見てから帰った。
夏輝さんは漫画家なのだし、徹夜明けにサバゲーなんて事、かなたんの為なら!とかでよくあるのかも知れない。
部屋に帰ってからあの心配した時の事を考える。
馬鹿だ…国広は…。
「いけないこと…聞いてしまったのかも…」
疑問が晴れたというのに今の国広の心の中は罪悪感でいっぱいだった。
14 って、ここのチームそんなに凄かったんですか?!→←12 俺はずっと一緒だよ
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紅蘭菜 - 優鬼さん» コメントありがとうございます。更新頑張ります (2015年9月26日 14時) (レス) id: 1a4c70b3d1 (このIDを非表示/違反報告)
優鬼 - 面白いです!まさか要さんが女とは…!続きが楽しみでしょうがないです♪更新頑張って下さい!! (2015年9月25日 18時) (レス) id: a91fcf304e (このIDを非表示/違反報告)
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